事業企画
イメージング事業本部 副部長
田中 妙子タナカ タエコ
1989年入社
こんな仕事をしています
デジタルカメラのグラフィックユーザーインターフェースといわれる部分を開発しています。コンセプトは「より快適により良い写真を」。一般からプロの方まで、いろいろな使い方に合わせて、「楽しい!速い!きれい!」と感動してもらえるように、快適、最適な操作性をめざし、こんな製品を「つくりたい」という想いを実現するために、仲間と一緒に開発を続けています。
これまでのキャリア
入社当時、自分がつくったカメラをたくさんの人に使ってもらえることがうれしくて、大きなやりがいを感じていたのを覚えています。仕事はたいへんでしたが、最初の10年で多くのことを学び自分で考える楽しさを知りました。その後、新しいことにチャレンジしたくなり、上司に相談してビデオカメラからカメラの開発部門に移動させてもらい、デジタルカメラの開発を行うことになりました。カメラがフィルムからデジタルに移行する時期で、何もないところから製品を作り上げる醍醐味と強力な仲間を得て、自分たちの活動が新しいカメラを創り出している喜びを実感しました。結婚、出産、2回の育児休業を経ながら、常に自分のやりたいことにこだわり続け、現在管理職5年目です。
制度を活用して「やりたい」を実現
製品開発は社内でも比較的忙しいと言われる職場ですが、出産を理由に辞める人はいません。みんな当たり前のように育児休業を取って、基本的に同じ職場に戻ります。復職後は短時間勤務を選んでいる人が多いです。私も短時間勤務を経て、今は勤務時間帯を変更できるシフト勤務を利用して小学生の息子を朝学校に送り出してから出社しています。育児休業中に、復職後の生活をスムーズにできるように、家事・育児のサポート体制を整えました。職場とも時々情報交換をしていたので、仕事についていけなくなる心配もありませんでした。
ワーク・ライフ・バランスを支える制度を活用して、やりたいことを実現してきました。
チームで「やりたい」を実現
育児休業から復職して、以前よりさらに効率よく働く工夫をして時間を作りました。自分でなくてはできない仕事は何かを考えて、チームに最も貢献できる役割に徹しました。子供の急な発熱、保育園からの呼び出しにも対応できるように、期限は常に前倒し。仲間の協力は欠かせません。結果的にチームで仕事をすることが多くなりました。おかげで職場全体の効率化が進み、それらの相乗効果を全員で実感しました。子育てや介護は多くの人が経験すること。「ありがとうございます」という言葉が飛び交う職場で、現在は、管理職として、チームで「やりたい」を実現しています。
夢は無限大
自分の「やりたい」を実現するために、3つのメッセージを送ります。
一つ目は、「創意工夫」。どうやったらできるか、誰とならできるかを考え抜く。
二つ目は、「健康」。自分だけでなく、家族や周囲の健康も大切に。
三つ目は、「感謝の心」。家族、上司、同僚、部下、友人、地域のみなさんなど、自分を支えてくれているすべての人に心から感謝。
たくさんの女性が「やりたい」を実現しています。夢は無限大です。
キャリア・ライフパス
- 1989年4月入社 電子映像開発センター
ビデオカメラのオートフォーカスなど、レンズ駆動制御に関するファームウエア開発を担当
- 1999年10月カメラ開発センター
デジタル一眼レフカメラのGUI(グラフィックユーザーインターフェース)に関するファームウエア開発を担当
- 2001年7月イメージング事業本部横断製品開発プロジェクトに参加
コンパクトデジタルカメラのダイレクトプリント制御や、IEEE1394通信制御のファームウエア開発を担当
- 2003年7月~産休(8月出産)・育児休業
- 2004年4月復職 時短勤務は2005年3月まで利用 2005年4月からシフト勤務利用
従来のデジタル一眼レフカメラのGUIファームウエア開発に加え、外部仕様策定も担当
- 2006年7月主任研究員に昇格
従来の担当業務に加え、GUI開発チームリーダーとして、デジタル一眼レフカメラ全機種のはい初日程・品質管理と、GUIの要素技術開発を担当
- 2007年6月~産休(7月出産)・育児休業
- 2008年5月復職 時短勤務は2008年7月まで利用 2008年8月からシフト勤務利用(現在も)
- 2010年7月室長に昇進
デジタル一眼レフカメラのGUI開発、仕様策定、UI要素開発を担当する課のリーダーとして製品開発とメンバーの管理を担当
- 2012年10月全社横断ダイバーシティ推進プロジェクトに参加
性別、人種、年齢、国籍などの異なる属性の人材が持つ多様な価値観や発想により、イノベーション促進やパフォーマンス向上を図り、変化に柔軟に適応できる組織の実現を目的に活動
※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。