開発と一体になり
キヤノンの技術を守る

知的財産法務本部

米本 和可

学生時代は幅広く活動

大学院時代は鉄の土壌腐食(サビ)の研究をしながら、マーケティングリサーチ会社でインタビューの分析などのアルバイトをする一方、好きなバンドのライブや舞台に通っていました。学部時代は美術部でした。展覧会の運営を行ったり、学生プロジェクトに携わったりと研究以外のことに多く時間を使っていました。

キヤノンを選んだ理由

研究・開発とは違った形で理系としてのバックグラウンドを活かせる仕事がしたいと考え、知財の仕事に興味を持ちました。学生時代に大学同窓会誌の記事を書いたことがあり、その取材でキヤノンの知財担当の方に話を伺う機会があったことや、“知的財産といえばキヤノン”というイメージから知財インターンシップに参加し、開発と知財の距離の近さに特長があると感じたことが大きな理由です。就職活動の中で、知財職での採用を行っている他社の説明会等にも参加しましたが、キヤノンでは研究開発部門の方が知財に関与する程度が他社と比べて大きいように見えました。事業上も知財が重視されていることが伺え、知財戦略のありかたとして提唱される“事業・研究開発・知財の三位一体”の実現に近い会社であるように思えました。知財に関わる仕事をするならこの環境で働いてみたい!と思い、入社を決めました。

SPADセンサーに関わる知財戦略

課のミッションはCMOSイメージセンサーやSPADセンサー、OLEDなど、半導体技術に関する知財戦略立案とその知財戦略を実行することで開発部門の事業をサポートすることです。具体的な仕事としては主にSPADセンサーに関する特許の申請および取得業務を担当しています。SPADセンサー事業において、他社に対して優位な市場展開を可能とする知財ポートフォリオの構築を目指しています。

求められるスキルや姿勢

キヤノンのイメージセンサーは多くのキヤノン製品に搭載されていて、スピード感をもって開発が進められています。そのため、知財の動きにもスピード感が求められ、開発部門からの特許の相談が来るのを待つのではなく、自分から積極的に情報を取りに行く姿勢が必要だと感じます。

シゴトのやりがい

他社に先んじて申請し、それを特許にできたことを確認できれば嬉しいですし、単に1件1件の特許を取る、ということだけでなく、取った特許をどう使えば事業の障害を取り除けるかを開発部門と協力しながら検討し、実際に活用して事業に貢献できることに、やりがいが感じられます。

これからの挑戦

競合他社との競争を勝ち抜く上で、自社の立ち位置を理解することは重要です。しかし、膨大な情報から適切に分析・評価を行うことは簡単ではありません。私は、自社で保有する特許の分析と評価を通じて、競合他社に対しても影響の大きい重要な特許の特定に取り組んできました。今後は、分析結果を踏まえて更なる重要特許の取得やその活用に取り組みたいと思います。

成長ビジョン

特許を取得する仕事には“職人技”的な要素があるところが面白さだと思います。自身ができるようになるだけでなく、誰でもできるテクニックや仕組みに落とし込めるようにしたいと思っています。将来的には現在担当している業務だけでなく、特許取得から活用までの全体像を把握するべく、ライセンスや訴訟・渉外などの特許活用の仕事にも関わってみたいです。

わたしの一日

学生のみなさんへ

開発と一体となって事業をサポートできることは勿論、やりたいという意欲があれば若手にも色々なことにチャレンジさせてくれる職場です。