製造技術
映像事務機事業本部
國分 健吾コクブ ケンゴ
2005年入社
私はオフィス向けの複合機や、印刷業者が使用するような大型のプロダクション複合機の生産技術部門に所属し、生産現場で使われる生産システムや治工具の設計を行っています。人による作業のバラツキや無駄を排除し、できるだけ良いものを、「安く、早く作る仕組み」を構築することが主なミッションです。国内の工場はもちろんのこと、海外の生産拠点にも数多くのシステムを提供し、品質向上や作業効率向上に努めてきました。
現在は生産技術を担当していますが、入社して初めて配属されたのは、複合機の製造現場でした。そこで3年間、製品の組立から、調整、手直し、検査といった一通りの作業を経験し、複合機の基礎を学びました。この経験のおかげで、生産現場のそれぞれのフェーズにおける人の動きを的確に把握し、現場をあらゆる視点から捉える視点が養われたと感じています。生産技術の仕事は、現場を多角的に見て、問題点を発見することが重要であるため、とても貴重な経験でした。
生産技術の仕事は、自分のアウトプットの良し悪しが、製品の品質やコストに直結します。したがって、いかに品質を向上させ、投資コストを抑えた仕組みを具現化できるかが重要なポイントです。現場から求められた要求や仕様に対して、その意図を十分に理解し、少しでも付加価値をつけることができるように、日頃から問題意識をもって仕事に取り組んでいます。たとえば、着手する前に、先の工程で起こりうるリスクを考慮しておくことで、従来よりも短い手番でシステムを構築したり、今まで経験したことのあるような仕様であれば、それ以上に機能の充実を図ったり、といったことを考えています。
しかし、より良いものを作るためには、一人の意見だけでなく、さまざまな人の意見を取り入れることが重要です。チーム内で議論し、共有することが欠かせません。意見が食い違うこともありますが、そんなときは、相手の意見をしっかりと聞き、双方がWin-Winになるような打開策を見つけていくことが大切だと考えています。
就職活動では、ものづくりに興味をもっていたこともあり、メーカーへの就職を希望していました。正直な話、キヤノンを志望したきっかけは、単にデジタルカメラに興味をもったから、という単純なものでした。しかし、いろいろな情報を収集していくうちに、安定した経営状況や、高いブランド力、幅広い製品の種類、先輩方の意見などから、就職先としてキヤノンを強く意識するようになりました。最終的には、トップ企業の一員として、世界中で使われる製品の製造に携わりたいという想いから、キヤノンを志望しました。
現在の目標は、プロジェクトリーダーとなって、海外の新しい拠点で生産システムを立ち上げることです。生産システムの立ち上げというと、システムができあがれば終わりのように聞こえますが、立ち上げた生産システムを使用する現地のエンジニアの育成指導をすることが、とても重要になってきます。文化や風土、考え方の異なる人に対して、正確に物事を伝えるのは非常に困難なことですが、こういった難しい環境が、自分を成長させてくれると考えています。いずれは、自分がつくったシステムが、世界中の生産拠点の中心的な役割を担う日が来ることを夢見ています。
最後に、私が就職活動中にある人から送られた心に残った言葉を、みなさんに紹介します。
「就職という人生の岐路に立った際に、どの選択が最善なのかは決して分からない。 どうせ分からないなら、精一杯、全力でやってみよう。それから考えてもいいじゃないか。」 この言葉を受けて、やるからには後悔をしないよう、全力で挑戦してみようと背中を押されました。
新しいことには勇気が必要ですが、みなさんも悔いのないよう、全力で挑戦してみましょう。みなさんと一緒に仕事をできる日を楽しみにしています。
※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。
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