ニュースリリース

2007年12月9日
キヤノン株式会社

一部マスコミが報道した鹿島建設などの脱税疑惑について

毎日新聞12月9日付朝刊および同日のNHKニュースで、大分キヤノン株式会社ならびに大分キヤノンマテリアル株式会社の大分事業所の建設にあたり、工事を担当した鹿島建設株式会社および株式会社大光に脱税疑惑があるとの報道がありました。当該工事に関する両社とキヤノンの関係についてご説明を申し上げます。

(1) 大分事業所の用地購入に関しては、鹿島建設とキヤノンとの取引関係はありません。この土地は、大分県から誘致のあった候補地の中からキヤノンが選択し、その後、大分県(大分県土地開発公社)が鹿島建設に土地造成工事の発注を行ったもので、キヤノンは、造成完了後にこの用地を大分県から購入しました。
(2) 建物建設工事に関しては、大分キヤノンは鹿島建設、大分キヤノンマテリアルは鹿島建設および株式会社大林組に発注を行いました。先行した大分キヤノンの工場建設にあたっては、緑化・環境配慮のグランドデザイン、生産職場レイアウトの柔軟性確保に特徴ある柱なし大空間工法、短工期を提案した鹿島建設を、社内の正規の審査過程を経て、施行業者として採用しました。
(3) 大光は、ゼネコンである鹿島建設の取引先として当該工事に参画しています。また、代表者である大賀規久氏は御手洗会長と同郷の知人で、休日などに会食などで一緒になったこともあります。また、大分事業所における守衛業務の委託などの取引もあります。ただし、キヤノンは、報道されているような大賀氏の業者選定への関与は承知していません。
(4) 税務当局からは、通常の調査に加えて、大分事業所の建設について、詳しい内容を聞かれました。キヤノンとしては当然、できるかぎりの協力をして、資料も提出いたしました。その結果、キヤノンの税務処理については、格段の指導はありません。