ニュースリリース

2009年12月17日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社

インクジェットプリンター用カートリッジの特許侵害訴訟の和解成立について

キヤノンは、下記被告5社が販売しているキヤノン製インクジェットプリンター用の非純正カートリッジがキヤノンの所有する「LED付カートリッジに関する特許権」を侵害するとして、当該被告5社に対して侵害行為の差し止めを求めて東京地方裁判所に仮処分申請並びに訴訟を提起していました。
このたび裁判所から和解勧告があり、当該被告5社がこの勧告に従い対象製品の輸入、販売、引渡し及び販売のための展示を今後行わないことに同意したため、キヤノンは和解することとしました。
仮処分申請、訴訟、並びに和解についての詳細は以下の通りです。

  1. 仮処分申請日 : 2008年10月31日
  2. 訴訟提起日 : 2009年1月5日
  3. 裁判所 : 東京地方裁判所
  4. 和解成立日 : 2009年12月17日
  5. 仮処分申請および訴訟提起内容 : 対象製品の輸入、販売、販売のための展示の差し止め
  6. 対象特許の内容 : LED付カートリッジに関する特許権
  7. 対象特許番号 : 日本国特許第3793216号
  8. 被告(五十音順) :
    株式会社オーム電機(東京都豊島区南池袋二丁目26番4号)
    カラークリエーション株式会社(埼玉県川口市並木元町8番8)
    株式会社ナインスタージャパン(東京都港区赤坂六丁目4番17号)
    フューチャーウェルホールディングリミテッド(東京都港区赤坂六丁目4番17号)
    リーブテクノロジーズ株式会社(東京都千代田区大手町一丁目8番1号)
  9. 和解の内容 :
    被告は、今後以下の対象製品の輸入、販売、引渡し及び販売のための展示を行わない。
    (在庫及び発注済み製品に限り2010年2月末まで猶予。なお、*の製品については同3月末まで猶予)
    ブランド 製品名(インクの種類)
    Callen(キャレン) CIC-7eBK(ブラック)
    CIC-7eY(イエロー)
    CIC-7eM(マゼンタ)
    CIC-7eC(シアン)
    CIC-321BK(ブラック)*
    CIC-321Y(イエロー)*
    CIC-321M(マゼンタ)*
    CIC-321C(シアン)*
    G&G(ジーアンドジー) NIC-7EBK(ブラック)
    NIC-7EY(イエロー)
    NIC-7EM(マゼンタ)
    NIC-7EC(シアン)
    NIC-7EPM(フォトマゼンタ)
    NIC-7EPC(フォトシアン)
    NIC-321BK(ブラック)*
    NIC-321Y(イエロー)*
    NIC-321M(マゼンタ)*
    NIC-321C(シアン)*
    OHM(オーム) INK-CBK7E(ブラック)
    INK-CY7E(イエロー)
    INK-CM7E(マゼンタ)
    INK-CC7E(シアン)
    INK-CPM7E(フォトマゼンタ)
    INK-CPC7E(フォトシアン)
    INK-CBK321(ブラック)*
    INK-CY321(イエロー)*
    INK-CM321(マゼンタ)*
    INK-CC321(シアン)*

キヤノンでは、さまざまな技術的課題を克服して独自のインクジェット記録技術を開発し、そのインクジェット技術を核とするプリンター事業を展開してきました。今回のような知的財産権を侵害する行為は、健全な運営を行う企業の技術の進歩や事業の存続を阻害するものと判断したため、仮処分申請及び侵害訴訟を提起した次第です。

キヤノンは、長年にわたる研究開発への投資により蓄積してきた知的財産権を、非常に重要な資産ととらえています。今後も健全な事業を展開していくため、他社の知的財産権を尊重することを基本姿勢とするとともに、他社に対してもキヤノンの知的財産権を尊重することを望んでいます。

なお、キヤノンでは、お客様にご使用いただく際、プリンター本来の性能を維持し、安心してお使いいただくためにも純正消耗品のご使用をお薦めしています。