キヤノンは、顧客のドキュメント入出力環境を最適化し、包括的に管理・運用する全世界共通のサービスとして、新たに"キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス"(Canon Managed Document Services、以下"Canon MDS")を立ち上げ、世界各地域で展開していきます。
従来、キヤノンでは、それぞれの国や地域の販売拠点ごとにマネージド・プリント・サービス(以下「MPS」)を展開し、オフィスや集中印刷室(CRD)において最適な出力環境の構築と運用を行い、顧客の生産性向上とコスト削減に貢献してきました。
今回、このMPSの基本サービスや提供方法を全世界で共通化し、それをベースに各販売拠点が各市場に最適なサービスを"Canon MDS"として提供していきます。より高品質で均一なサービスのグローバル展開を図り、特に、世界各地域で事業を展開するグローバル企業に対しては、全世界で統一されたサービス運用を効率的に行い、新たな付加価値の提供を目指します。
"Canon MDS"は、他社製品を含め幅広い入出力機器に対応可能ですが、中でも遠隔管理機能が強化された最新のカラー複合機「imageRUNNER ADVANCE」(略称:iR-ADV)シリーズと組み合わせることにより、最適な環境を簡単かつ迅速に構築することが可能です。
"Canon MDS"の展開に際しては、全世界でのサービス提供基盤となるインフラやツールの整備を進めるとともに、新たなサービスメニューの開発を加速します。また、各販売拠点は"Canon MDS"を担当する販売・サポート要員を大幅に増員するとともに、教育体制の整備を図ります。これらの対応に今後3年間で約200億円を投資します。
新サービスは、MPSで先行する北米と欧州を中心に、日本、アジア、オセアニアで展開し、順次全世界に拡大していきます。2012年には、キヤノングループ全体で1,000億円以上の売上を目指します。
今後もキヤノンは、世界規模で展開する大企業から中小企業の個別部門に至るまで、顧客のニーズにきめ細やかに対応し、高品質で均一なサービスを提供することによって、さらなるビジネスの効率化と新たな付加価値を提供していきます。
キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス ロゴ
2008年のMPSの市場規模は、世界市場で約1兆円、国内市場で約300億円でした。今後も需要が堅調に推移し、国内、全世界ともに二桁成長を続けていくものと予想しています(キヤノン調べ)。
(1) | 調査と分析 業務内容、利用状況などを調査、分析 |
(2) | 設計 調査結果に基づき、最適な機器配置やワークフローなどの改善計画(導入計画)を提案 |
(3) | 配置と移行 改善計画(導入計画)に基づき、機器の設置やシステムの導入、ユーザー教育を実施 |
(4) | サポートと管理 運用、機器メンテナンスを実施 |
(5) | 評価とレビュー 使用状況、運用コストなどの実績を集計、分析して報告するとともに、さらなる改善計画を提示 |