ニュースリリース

2009年9月17日
キヤノン株式会社

キヤノンが全世界統一のマネージド・サービス"Canon MDS"を開始
高品質で均一なドキュメント入出力環境の構築、運用サービスをグローバルに展開

キヤノンは、顧客のドキュメント入出力環境を最適化し、包括的に管理・運用する全世界共通のサービスとして、新たに"キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス"(Canon Managed Document Services、以下"Canon MDS")を立ち上げ、世界各地域で展開していきます。

従来、キヤノンでは、それぞれの国や地域の販売拠点ごとにマネージド・プリント・サービス(以下「MPS」)を展開し、オフィスや集中印刷室(CRD)において最適な出力環境の構築と運用を行い、顧客の生産性向上とコスト削減に貢献してきました。
今回、このMPSの基本サービスや提供方法を全世界で共通化し、それをベースに各販売拠点が各市場に最適なサービスを"Canon MDS"として提供していきます。より高品質で均一なサービスのグローバル展開を図り、特に、世界各地域で事業を展開するグローバル企業に対しては、全世界で統一されたサービス運用を効率的に行い、新たな付加価値の提供を目指します。

"Canon MDS"は、他社製品を含め幅広い入出力機器に対応可能ですが、中でも遠隔管理機能が強化された最新のカラー複合機「imageRUNNER ADVANCE」(略称:iR-ADV)シリーズと組み合わせることにより、最適な環境を簡単かつ迅速に構築することが可能です。

"Canon MDS"の展開に際しては、全世界でのサービス提供基盤となるインフラやツールの整備を進めるとともに、新たなサービスメニューの開発を加速します。また、各販売拠点は"Canon MDS"を担当する販売・サポート要員を大幅に増員するとともに、教育体制の整備を図ります。これらの対応に今後3年間で約200億円を投資します。
新サービスは、MPSで先行する北米と欧州を中心に、日本、アジア、オセアニアで展開し、順次全世界に拡大していきます。2012年には、キヤノングループ全体で1,000億円以上の売上を目指します。

今後もキヤノンは、世界規模で展開する大企業から中小企業の個別部門に至るまで、顧客のニーズにきめ細やかに対応し、高品質で均一なサービスを提供することによって、さらなるビジネスの効率化と新たな付加価値を提供していきます。

キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス ロゴ

キヤノン・マネージド・ドキュメント・サービス ロゴ

【 主な特長 】

  • 全世界共通メニューをベースとする高品質で均一なサービスの展開
  • インフラ/ツールの強化によるサービス効率の向上
  • カラー複合機「imageRUNNER ADVANCE」シリーズを始めとするキヤノンの豊富な入出力機器の活用

【 MPSの市場動向 】

2008年のMPSの市場規模は、世界市場で約1兆円、国内市場で約300億円でした。今後も需要が堅調に推移し、国内、全世界ともに二桁成長を続けていくものと予想しています(キヤノン調べ)。

【 特長の解説 】

1.全世界共通メニューの5つのフェーズ

  • "Canon MDS"は5つのフェーズから成り立っており、顧客に最大の効果を提供するため、フェーズごとにメニューを用意しています。この5つのフェーズを繰り返し行うことで、継続的なコスト削減と付加価値の提供を実現します。
(1) 調査と分析
業務内容、利用状況などを調査、分析
(2) 設計
調査結果に基づき、最適な機器配置やワークフローなどの改善計画(導入計画)を提案
(3) 配置と移行
改善計画(導入計画)に基づき、機器の設置やシステムの導入、ユーザー教育を実施
(4) サポートと管理
運用、機器メンテナンスを実施
(5) 評価とレビュー
使用状況、運用コストなどの実績を集計、分析して報告するとともに、さらなる改善計画を提示

2.インフラ/ツールの強化

  • 遠隔地から機器の状態を監視し出力量を集計するインフラや、機器のセッティングを集中管理して実行したりジョブマネジメントを行うツールなど、既存のインフラやツールを"Canon MDS"に最適化するよう強化します。
  • レポート機能のインフラも順次整備し、顧客の環境に合わせた適切なサービス提供基盤を構築します。

3.キヤノンの豊富な入出力機器の活用

  • "Canon MDS"は、他社製品を含め、ほとんどの複合機やレーザープリンターに対応可能です。最新のカラー複合機「imageRUNNER ADVANCE」シリーズと組み合わせれば、複合機同士の連携機能により、さらなるコスト削減を実現する最適配置提案が可能になります。