ニュースリリース

2014年4月21日
キヤノン株式会社

キヤノンが「写真新世紀 仙台展 2014」を開催
歴代受賞者3名による復興支援特別展も同時開催

キヤノンは、新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした写真コンテスト「写真新世紀」の2013年度(第36回公募)の受賞作品展「写真新世紀 仙台展 2014」、および歴代受賞者3名による復興支援特別展を、2014年5月23日から6月4日まで、仙台市のせんだいメディアテークで開催します。

2013年度(第36回公募)グランプリ受賞作品<br/>鈴木 育郎『鳶・CONSTREQUIEM』

2013年度(第36回公募)グランプリ受賞作品
鈴木 育郎『鳶・CONSTREQUIEM』

復興支援特別展<br/>大森 克己『すべては初めて起こる』

復興支援特別展
大森 克己『すべては初めて起こる』

2013年度の受賞作品・2012年度のグランプリ受賞者の新作を展示

「写真新世紀 仙台展 2014」は、「写真新世紀 東京展 2013」(開催期間:2013年10月26日~11月17日)を再構成した写真展です。「写真新世紀」の2013年度の受賞者のうち、グランプリ受賞者の鈴木育郎氏や、宮城県出身で歴代最年少となる17歳で受賞した安藤すみれ氏、福島県出身の水野真氏などの優秀賞受賞者4名のほか、佳作受賞者19名の作品を展示します。また、2012年度のグランプリ受賞者である原田要介氏の新作個展『見るになる』を同時開催します

「写真新世紀」歴代受賞者3名による復興支援特別展を開催

「写真新世紀」の歴代受賞者で、震災後の日本を見つめながら写真表現に取り組んできた写真家3名による復興支援特別展「写真で何ができるだろう?写真でしかできないことは何だろう?-2011年3月11日以降-」を同時開催します。これにより、東日本大震災の被災地域へエールを送るとともに、写真文化の発展に貢献したいと考えています。特別展では、「写真新世紀」の1994年度の優秀賞受賞者で現審査員の大森克己氏、1994年度のグランプリ受賞者の熊谷聖司氏、そして写真家でありテレビディレクターでもある菱田雄介氏の作品を展示します。

出展者によるトークショー「アーティスト・トーク」を実施

出展者計9名によるアーティスト・トークを2回にわたって実施します。1回目は5月23日に大森克己氏と熊谷聖司氏が、2011年3月11日以降に写真を通じて感じたことや思いを語ります。また、写真家として20年目を迎えた両氏が、これまでの活動を振り返りながら近況を紹介します。2回目は5月24日に、「写真新世紀」の2013年度のグランプリ受賞者の鈴木育郎氏と優秀賞受賞者4名(安藤すみれ氏、海老原祥子氏、水野真氏、藪口雄也氏)、原田要介氏、菱田雄介氏の計7名が、作品プレゼンテーションなどを行うほか、来場者との交流の場を設けます。

  • グランプリ受賞者には翌年の受賞作品展における個展開催の権利を授与しています。

「写真新世紀 仙台展 2014」の詳細について

【開催概要】

名 称
「写真新世紀 仙台展 2014」
日 時
2014年5月23日(金)~ 6月4日(水)10:00~19:00(会期中無休)
※ 最終日のみ10:00~17:00
主 催
キヤノン株式会社
入場料
無料
会 場
せんだいメディアテーク 6階 ギャラリーa
〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1
TEL:022-713-3171
交 通
仙台市地下鉄南北線 勾当台(こうとうだい)公園駅下車 徒歩6分
仙台市営バス メディアテーク前下車 徒歩1分

【2013年度(第36回公募) 優秀賞受賞作品】 ※五十音順・敬称略

安藤 すみれ<br />「ESCAPE」<br />(椹木 野衣:選)

安藤 すみれ
「ESCAPE」
(椹木 野衣:選)

海老原 祥子<br />「記念写真」<br />(清水 穣:選)

海老原 祥子
「記念写真」
(清水 穣:選)

水野 真<br />「よそからきた」<br />(佐内 正史:選)

水野 真
「よそからきた」
(佐内 正史:選)

藪口 雄也<br />「コンテナの中の瞳」<br />(ヒロミックス:選)

藪口 雄也
「コンテナの中の瞳」
(ヒロミックス:選)

【2012年度(第35回公募)グランプリ受賞者 新作個展】 ※敬称略

原田 要介 
「見るになる」

制作意図:
写真行為のすべては見るへ繋がっていくが、実際に見ているときは見るということは意識していない。視覚が対象の向こう側へ抜けると同時に、身体を通過して頭の後ろでじぶじぶと融解していく。世界は揮発性を帯びる。私が見ているという状態を放棄して、私は見るという行為にのみ込まれる。

【「写真新世紀」歴代受賞者3名による復興支援特別展】 ※五十音順・敬称略

「写真で何ができるだろう?写真でしかできないことは何だろう?―2011年3月11日以降―」

大森 克己<br/>『すべては初めて起こる』

大森 克己
『すべては初めて起こる』

熊谷 聖司<br/>『spring, 2011』

熊谷 聖司
『spring, 2011』

菱田 雄介<br/>『2011年41月。』

菱田 雄介
『2011年41月。』

【出展者によるトークショー「アーティスト・トーク」】 ※受賞年順・五十音順・敬称略

  1回目 2回目
日 時 2014年5月23日(金)18:30~20:00 2014年5月24日(土)15:00~17:00
会 場 せんだいメディアテーク
5階スタジオシアタ-
せんだいメディアテーク
6階ギャラリーa(展示会場内)
出演予定者 大森 克己(1994年優秀賞受賞)
熊谷 聖司 (1994年グランプリ受賞)
鈴木 育郎(2013年グランプリ受賞)
安藤 すみれ(2013年優秀賞受賞)
海老原 祥子(2013年優秀賞受賞)
水野 真(2013年優秀賞受賞)
藪口 雄也(2013年優秀賞受賞)
原田 要介(2012年グランプリ受賞)
菱田 雄介(2008年佳作受賞、2010年佳作受賞)
参加費 無料
参加人数 制限なし

【「写真新世紀」とは】

「写真新世紀」は、写真表現の可能性に挑戦する新人写真家の発掘・育成・支援を目的として1991年にスタートし今年で24年目を迎える、キヤノンが主催する文化支援プロジェクトです。このプロジェクトでは、作品のサイズや形式、年齢、国籍などを問わない公募形式のコンテストを開催することで、写真の持っている可能性を引き出す創作活動を奨励しています。さらに、受賞作品展の開催や受賞作品集の制作、ウェブサイトでの情報発信など、受賞者の育成・支援活動を総合的に行うことで、次世代の写真表現を切り開く新しい才能を発掘し、写真界に新風を吹き込む活動を展開しています。これまでの応募者総数は21,439名(組)に上り、国内外で活躍する優秀な写真家を多数輩出するなど、新人写真家の登竜門として認知されています。