資源循環
基本的な考え方/目標と実績

「3R:Reduce, Reuse, Recycle」を通じて資源循環を推進しています。

近年、資源枯渇への懸念や、廃棄されたプラスチックが海を汚染する海洋プラスチック問題などを受けて、資源の循環利用の重要性が世界的に高まっています。キヤノンは、限りある資源の有効利用と廃棄物削減のために、製品の小型・軽量化による省資源化、使用済み製品のリユース・リサイクルを進めています。また、事業拠点においては生産に伴い発生する廃棄物の削減や水使用量の削減などに取り組んでいます。

キヤノンは「資源循環がもたらす価値」の最大化に向け、資源をくり返し使い続けることができる資源循環を追求しています。なかでも、回収したオフィス向け複合機を新品同様に生まれ変わらせるリマニュファクチュアリング、トナーカートリッジのクローズドループリサイクルの取り組みに力を入れています。

リスクと機会の管理

資源制約や規制対応によるコスト増加が懸念される一方、資源効率向上や3R技術の導入で競争力強化とコスト削減が期待されるという認識のもと、キヤノンは、循環型社会へ貢献する製品の需要増加や、資源循環の取り組みによるCO2削減を機会ととらえ、種々の活動を展開しています。

  2024年目標※1 2024年実績※2
拠点目標 原単位あたりの廃棄物総排出量:1%改善 2.2%改善
リスク 機会
  • 資源制約による原材料調達コストの増加
  • 資源効率要求の規制化と対応コストの増加
    (製品・サービス)
  • 各地域における使用済み製品の回収・処理コストの増加
  • 資源循環への対応遅れによる企業イメージの低下
  • 資源効率の向上による事業活動でのコスト削減
  • 3R設計ならびに資源循環を促進する先進的技術による競争力向上
  • 循環型社会に貢献する製品・消耗品に対する需要の増加
    (リマニュファクチュアリング製品など)
  • 資源循環に対する先進性アピールによる企業イメージの向上
  • 資源循環の取り組みによるCO2削減効果の創出という価値の提供
  • ※1 直近3年平均改善率。原単位分母は各拠点の特性に応じて決定(生産台数、有効床面積、人員など)
  • ※2 データ集計の対象

環境パフォーマンスデータ