綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆

Vol.10

綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆

  • 綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
  • 綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆

鶴が奏でる琳派のデザイン。

様式化された細身の鶴が、六曲一双の画面を慎重なリズムをもって遊歩する。光琳は、十九羽の鶴を巧みに配置することで、文様的構成を画面に作り出し、煌びやかな金地が、その構図を一層豪華に引き立てる。両端に描かれた渦巻く波は、その中に独特な存在感を醸し出す。光琳は、江戸時代に栄えた豊かな装飾性を持つ流派「琳派」を代表する絵師であり、後年、酒井抱一や鈴木其一も同様の構図で描いている。

この「群鶴図屏風」は、琳派の流れを示す貴重な作品であり、門外不出のフリーア美術館から、高精細複製品として里帰りしました。東京都美術館と東京藝術大学が連携して行う、アートを介したコミュニティ作りを目的とする「とびらプロジェクト」 などで活用されています。
人を魅了する文化財は、人を引き寄せる力があり、地域や世代を越えて繋がる、グローバルで新しい価値観を世界に広めることができるのかもしれません。

寄贈先:東京都美術館 原本所蔵:フリーア美術館
Facsimiles of works in the collection of the Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, DC: Purchase, F1956.20, F1956.21

作品の特徴

綴プロジェクト作品「群鶴図屏風」(高精細複製品)で見ることのできる絵の特徴をご覧ください。

綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆
綴プロジェクト作品(高精細複製品)「群鶴図屏風」 尾形光琳 筆

作品の情報

東京都美術館

綴プロジェクト作品寄贈先情報 東京都美術館

1926年、日本初の公立美術館として誕生。院展・二科展・帝展など多くの展覧会が開催され、「美術の殿堂」として長らく新進芸術家の檜舞台となった。規模の拡大と建物の老朽化のため、1975年に新館(現在の建物)を開館。設計はル・コルビュジエの弟子としても知られるモダニズム建築の旗手、前川國男によるもの。美術団体による公募展に加え、企画展や教育普及活動などを積極的に展開。2012年、約2年に渡る改修工事を経て、全ての人に開かれた「アートの入口」として新生。その柱のひとつが、「アート・コミュニケーション事業」であり、東京藝術大学と連携した「とびらプロジェクト」において「アート・コミュニケータ」の養成やワークショップの実施を行っている。

〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
TEL:03-3823-6921(代表) FAX:03-3823-6920

フリーア美術館

原本所蔵元情報 フリーア美術館

アメリカ合衆国首都ワシントンD.C.にある美術館。実業家、チャールズ・ラング・フリーアによって設立。スミソニアン協会が管理・運営するスミソニアン博物館群の一つ。1923年に一般公開となった。国宝級の日本美術作品を含む豊富なアジアの美術品を中心に、19世紀・20世紀初頭のアメリカ美術など幅広いコレクションを所蔵しているが、フリーアの遺言により一切の作品が門外不出となっている。

綴プロジェクトについて