キャリア採用者対談

技術系 研究開発

佐藤 玄太サトウ ゲンタ

2011年入社

上司

中村 高士ナカムラ タカシ

キヤノンへの入社前はどのような仕事をしていましたか?

(本人)
入社前は大学の研究所で助教をしていました。研究所の業務は学生の研究指導が主で、研究の進め方や実験装置の使い方、発表や卒業論文の書き方指導などです。 私が所属した研究室は、開かれてまだ1年程度だったので研究設備が十分ではなく、新たな設備導入のための予算確保や設備の購入など、研究環境を整備することも大きな仕事でした。学生が卒業すると研究が途切れるため、共同研究や公的予算の枠組みで実施していた研究については、自分自身で実験を行い、研究を続けていました。

なぜキヤノンへの入社を決めたのですか?

(本人)
以前から、自分の携わった研究の成果を社会に役立てたいという想いがありました。しかし、大学では研究成果を製品につなげるのは容易ではありません。そこで、企業であれば研究成果を製品へとつなげることができるのではないかと考え始めたのが転職のきっかけです。また、自分自身で思い切り研究をやりたかったことも理由の一つです。大学では教育のため、学生中心に研究を進める必要がありました。私としては、まだまだ自身の手で研究をしたかったのです。 キヤノンを選んだ理由は、研究成果を製品につなげることのできる可能性があると感じたからです。良い事例としてインクジェットプリンターの製品化についても聞いていました。 また、他社に比べ売り上げに対する研究開発費の割合が高く研究も活発で、技術開発を重視している会社であることも魅力的でした。

現在の仕事内容は?また職場の雰囲気はどうですか?

(本人)
現在は、X線イメージング技術に関する研究開発を行っており、新たなイメージングシステムを開発するため、切磋琢磨しています。システムを構成する要素技術は機械や電気、ソフト技術など多岐にわたっています。入社前の私の専門はX線やイメージングとは別領域でしたが、基礎的な学問知識や研究経験は要素技術開発の中で役に立っています。 職場ではメンバー一人ひとりが担当分野を任され、チームとして研究を進めています。メンバー全員が対等に議論や相談ができる職場の雰囲気があり、一人で研究することが多かった前職よりも私には合っていると感じています。 研究開発に必要な専門知識は多岐にわたりますが、やる気さえあれば、未知の分野でも積極的に挑戦させてもらえるので、非常にやりがいがあります。他部門とも積極的に協力して進めているので、自身の知識や人脈を広げることにもつながっています。

佐藤さんの仕事ぶりはどうですか?

(上司)
入社前の経験を生かしつつ、常に新たなことに挑戦しています。現在はX線を用いた撮像装置の研究開発に携わっていますが、担当分野にこだわらずに広く知識を取得するとともに、関連する新たなアイデアを産み出してくれています。アイデアが出たときにはその価値を関係者に分かりやすく伝えるため、今あるものをうまく活用し、実証しています。また、メンバー間で担当が重なり合うような部分の仕事も自主的に引き受け、一人ひとりの仕事を一つの形にまとめ上げています。部署内だけでは解決できない課題も多いですが、他部門の協力を得て研究開発を進めており、着実に成果へと結び付けてくれていますね。

今後の意気込みについて聞かせてください。

(本人)
まずは今の研究テーマをさらに進め、製品化に向けての次のステップに進みたいです。そして将来の事業の一角を担えるような製品を生み出せたらと思っています。また、研究を進める中で、自身の専門性を広げ、深めていきたいです。将来的には、今の研究に限らず、新たな分野にも挑戦していきたいですし、幸い、人的交流や研修の機会も頻繁にあるので、それらを活用し会社の事業、そして事業を通じて社会に貢献できるように今後もがんばっていきたいです。

佐藤さんに今後期待することは?

(上司)
一日も早く製品を産み出すことを目標に、研究開発を進めてもらいたいです。そのためには、既存の考えに捉われず、新たな方法への挑戦が必要です。開発が進めば進むほど、失敗することが怖くなりますが、リスクを十分考慮したうえでチャレンジを続けてほしいですね。また、仕事を通して能力をさらに高めていくとともに、同じ目標に向かって仕事に取り組むチーム作りも大切です。明るくて前向きな佐藤さんは研究開発を楽しんでいるようですので、その中から大きな成果が出てくることを楽しみにしています。

※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。