4つの産業別グループにおける環境配慮の考え方と取り組み
イメージンググループの取り組み

イメージンググループは、カメラと映像の世界をリードし続けてきたイメージング技術で、SDGsがめざす持続可能な社会の実現に貢献します。たとえば、ネットワークカメラ事業では 、録画や見守りに加え、映像から得られるデータを情報として活用することで 、離れた場所から でも適切に状況把握し対応できる、安心安全な「住み続けられるまちづくり」に貢献します。 また、高精細画像とAIを活用したトンネルのひび割れなどを検知するサービスや、生産現場の自動化 ソリューションなど、映像DXを通じて「産業と技術革新の基盤づくり」に貢献します。CO2排出量削減を定量的に算出する取り組みや、カメラ・レンズ製品の梱包材の脱プラスチックなどを 進め、環境負荷低減においても着実な成果をあげています。

目標

脱炭素(CO2削減)

製品の小型・軽量化や製品に用いるプラスチックにリサイクル材の利用を促進することで、2030年までに製品(包装材を除く)1台あたりの石油由来のバージンプラスチック使用量を20%削減(2022年度比)することを目標としています。

バージンプラスチック使用量 2030年20%削減(対22年)

資源循環

新たに設計する小型製品の包装材のシングルユースプラスチックを2030年までに全廃することを目標としています。

  • ※石油由来のプラスチック。ラベル、コーティングや接着剤に用いる材料は除く。

2023年発売のPowerShot V10を皮切りに、EOS R6 Mark III、RF45mm F1.2 STMなどアクセサリー類を含め、33機種で脱プラスチック包装を実現しています。(2025年11月30日現在発表製品)

新たに設計するカメラ・レンズ製品のプラスチック包装 2030年全廃

戦略

  • 製品の省資源化やバージンプラスチック使用量を減らし、製品の原材料CO2を削減
  • 1つの用途で捨てられてしまうシングルユースプラスチック包装材の使用量を削減
  • イメージング製品を活用した社会インフラのCO2削減に貢献

施策

製品ライフサイクル
製品ライフサイクル
① 原材料

製品の小型軽量化を進め、RF35mm F1.4 L VCMでは、従来のEF35mm F1.4L II USMに比べ、約27%の軽量化を実現しました。

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② 生産 排水リサイクル

宇都宮工場や大分キヤノンでは、一度使用した水を工場内で再利用する「クローズドリサイクル」に取り組んでいます。大分キヤノンでは、活性炭吸着およびイオン交換によるクローズド排水処理システムにより、生活系の排水を除く工場内での水を100%リサイクルして使用しています。

② 生産 水・廃液削減

宇都宮工場では2024年から、キヤノンオプトマレーシアでは2025年から節水装置を導入し、レンズの洗浄や研磨工程の水と廃液を減らす取組みを行っています。

② 生産 省資源化

大分キヤノンでは、めっき自動機を従来の大型設備の150分の1に小型化。使用する薬品や水の量を削減し、生産工程の資源生産性の最大化に取り組んでいます。

② 生産 溶剤回収

大分キヤノンでは、レンズ洗浄に利用するフッ素系溶剤(HFE)から放出される気体を高効率に回収・再利用するシステムを導入することで、温室効果ガスの排出を抑制しつつ、フッ素系溶剤の省資源化に取り組んでいます。

② 生産 省資源化

台湾キヤノンでは、レンズキャップを射出成型する際に発生するスプールランナーを粉砕し、材料として再投入することで、バージンプラスチックの投入量を削減しています。

⑤ 廃棄・リサイクル

製品の包装材に用いるプラスチック削減を進め、小型製品のPowerShot V10やRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMでプラスチックを利用しない包装を実現しました。

  • ※石油由来のプラスチック。ラベル、コーティングや接着剤に用いる材料は除く。

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CO2削減による社会全体への貢献

「インスペクションEYE for インフラ」などイメージング技術を活用したソリューションの提供により、人や重機の移動を減らし、CO2削減に貢献しています。

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