外部評価
2025年10月30日
「キヤノンバードブランチプロジェクト」の活動が
2025年度グッドデザイン賞を受賞
キヤノンが取り組む生物多様性保全活動「キヤノンバードブランチプロジェクト」が、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本を代表するデザイン評価・推奨制度です。今回の受賞は、企業活動と自然環境の共生を目指す取り組みが、「一般・公共向け取り組み・活動」カテゴリーにおいて評価されたものです。
キヤノンは、生物多様性の保全が持続可能な社会の実現に不可欠であると認識し、グループ共通の「生物多様性方針」を掲げて、さまざまな保全活動に取り組んでいます。
2015年には、この方針に基づく象徴的な取り組みとして、鳥をテーマにした「キヤノンバードブランチプロジェクト」を開始しました。鳥類は都市部を含む世界各地で観察できるうえ、植物、昆虫、小動物などから構成される生態系ピラミッドの上位に位置する生命の象徴ともいえる存在です。
このプロジェクトは、2014年に本社敷地内で野鳥調査を開始したことをきっかけに、日本野鳥の会の監修のもと、2015年より国内外の各拠点で推進しています。以来10年間にわたり、地域に根ざした自然環境づくりを通じて、生物多様性の保全に継続的に取り組んでいます。
現在では、国内外のキヤノングループ59拠点がこの活動に参加し、各地で野鳥の生息環境づくりや調査活動を実施しています。たとえば、キヤノン本社では、敷地内の緑地帯である「下丸子の森」にて月1回の野鳥調査を行い、確認された野鳥の種類は2014年の23種から45種に増加しました。
海外でも、キヤノン中国が、グループ2社と合同で専門家の指導のもと野鳥観察会を開催しているほか、キヤノンUSAでは社員が専門家とともに構内を散策しながら野鳥を観察する「Bird Watching Walk」を実施するなど、多彩な活動が世界各地で行われています。
これらの取り組みは、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする世界目標「30 by 30」にも貢献しており、国内では環境省が実施する「自然共生サイト」の認定にもつながっています。キヤノン本社内の「下丸子の森」(2023年認定)では、約80種類・1,000本近い木々が植えられた環境の中で、野鳥が生息しやすい環境整備や定期的な調査、Webサイトでの情報発信などを継続的に実施しています。これまでに、ハヤブサやシジュウカラなどの野鳥が確認されています。
キヤノンは今後も、自然との共生を目指し、地域社会と連携した生物多様性保全活動を継続していきます。
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ニュースリリース
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