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100台を超えるカメラで小笠山運動公園の安全を支える 100台を超えるカメラで小笠山運動公園の安全を支える

誰もが快適で安心な空間づくりに、ネットワークカメラが活躍

100台を超えるカメラで小笠山運動公園の安全を支える

年間130万人が訪れる小笠山総合運動公園。東京ドーム約60個分もの敷地には、スタジアムやアリーナ、運動場のほか、散策道などもあり、地域住民の健康促進の場としても親しまれています。さまざまな人が集う開かれた安心・安全な公園づくりに、キヤノンのネットワークカメラが活用されています。

2023/03/29

国際的なスポーツ大会も開催される総合運動公園

「健康とスポーツと自然」をテーマに、誰もが親しめる空間として生まれた静岡県の小笠山総合運動公園(以下、運動公園)。5万人を収容できるスタジアムをはじめ、屋内スポーツや展示会会場として1万人が集えるエコパアリーナ、多目的運動場やグラウンド、散策道まであり、サッカーやラグビーの国際大会や音楽イベント、地域コミュニティの活動まで、さまざまなイベントが開催されています。

多いときには年間130万人が訪れる中部地方最大規模の運動公園が力を入れているのは、“誰もが快適に、安心して利用できる空間づくり”。2019年に開催された国際的なスポーツ大会を前に、園内のネットワークカメラシステムの再構築が図られ、キヤノンのカメラと映像管理ソフトウエア「XProtect」が導入されました。

エコパスタジアム

エコパスタジアム

徒歩で巡回しきれない広大な敷地を、確実に見守る

静岡県が所有する小笠山総合運動公園の運営管理を一手に担うのが、エコパハウスです。この運動公園内には駐車場が12か所あり、乗用車は3,000台以上、大型バス150台以上の乗り入れがあります。

「東京ドーム約60個分もの敷地を、約20名で運営管理しています。ネットワークカメラシステムを導入する前は、散策道やゲート、駐車場など広大な敷地を、毎日時間をかけて巡回していました。」

と語るのは、エコパハウスの大羽哲夫部長と藤岡信次さんです。これまでも商業施設やオフィスビルなど、さまざまな規模、立地にある施設の管理に携わってきましたが、着任した際、「これは大変だ」と感じたそうです。

静岡県サッカー協会グループ エコパハウス 大羽哲夫さん(右)藤岡信次さん(左)

静岡県サッカー協会グループ エコパハウス
大羽哲夫さん(右) 藤岡信次さん(左)

「イベント開催時には、出入口が渋滞することもあり、駐車場の混雑状況を把握して、誘導するために、多くの人手が必要でした。」

自然豊かな運動公園には、広大な敷地、イベント時に行き交う車や大型バスなど、この施設ならではの課題があったそうです。

リアルタイム映像で、業務を効率化

こうした課題に対し、高速道路や国道に通じるゲート沿い、スタジアムの近くに位置する主要駐車場、駅から続く歩行者ゲートなど、車や人が滞留しがちだったスポットにカメラを配置。カメラは、キヤノン独自の親水コーティング技術によって、雨水が水膜となり、同時に汚れも流すので、スタジアムの外や駐車場、歩道橋など、吹きさらしの屋外でも見やすい映像を映し出します。園内のネットワークカメラシステムを再構築したことで、巡回にかかっていた負担は大きく軽減。働き方が変わりました。

「まずは映像で、壊れているところはないか、不審者はいないか、車の混雑状況はどうかなど、見回りが必要な現場を決めることができるようになり、巡回時間は大幅に短縮しました。」

※親水コーティング技術の詳細は、こちらをご覧ください。
ネットワークカメラのしくみと技術

エコパスタジアム

園内に通じる道路を見守る

利用者が安心して快適に過ごせるように、混雑状況や人の滞留状況を、カメラ映像をリアルアイムに切り替えながら把握して、現場にいる警備員と共有。空いている駐車場に誘導したり、案内する人を増やすなど迅速な対応ができ、利用者の利便性向上にもつながっています。

使いやすい操作で、安心・安全な運営をサポート

運動公園の中でも、特に多くの人が集まるスタジアムには高性能カメラが設置されています。360°旋回し、30倍までズームができるので、スタジアム内を広くとらえ、異変があれば、細かく現場を確認できます。

「新しいカメラを導入して一番感じたのは、“誰にでも使いやすいこと”です。」

カメラによっては、カメラの向きやズーム、ピント合わせなどに知識と習熟が必要ですが、新たに導入したネットワークカメラは、とにかく操作が簡単。天候によって自動で明るさを調整してくれるだけでなく、それぞれのカメラの画角の変更や映像の切り替えもとりわけ簡単になりました。

スタジアム内に設置されたネットワークカメラ

スタジアム内に設置されたネットワークカメラ

さらに、ネットワークカメラを活用して、利用者へのサービス向上を図る構想も議論されはじめています。

スポーツ大会や音楽イベントでは、短い休憩時間に売店や化粧室が混んだり、グッズ売り場やフォトスポットなど特定の場所に人が集中したりすることがあり、課題に感じています。

「今後、映像解析を利用して、利用者に空いているスポットや時間帯の情報を提供できれば、利用者により快適な時間を過ごしていただけると期待しています。」

園内の多地点からでも、同じ映像を確認可能に

スタジアムやアリーナ、遊歩道や駐車場など、園内に多数設置されているネットワークカメラ。これまでは、スタジアムとアリーナでは、別々の映像管理システムを使用しており、それぞれの場所で決められたカメラ映像しか確認することができませんでした。

今では、園内にある100台を超えるカメラ映像は、映像管理ソフトウエアによって一元管理され、中央監視室だけでなく、複数ある警備室から同じ映像をチェックできるようになりました。

「スタジアムとアリーナで同時にイベントが開催される際、全体を見渡して連携を図ることができ、公園全体でのイベント運営がスムーズになったと感じています。」

普段は閉鎖している駐車場を開放するなど、見守る範囲も増える中、効率的なイベント運営にカメラ映像が活用されています。

中央監視室でカメラ映像を確認

中央監視室でカメラ映像を確認

さらに、中央監視室だけでなく、公園管理事務所でも同じカメラ映像が共有可能になりました。公園管理事務所には、園内の安心・安全を維持管理する担当者のほか、イベントの主催者と調整を行う営業担当もいます。いまでは、営業担当それぞれのデスクにモニターが設置され、イベントの入場者状況の確認や主催者のサポートなど、これまでと異なる視点でもカメラ映像が活用されています。

より快適で、より安心・安全な公園づくりに向けて

『健康とスポーツと自然』をテーマに、人々が集う運動公園の管理運営を行う大羽さんと藤岡さんにとって、利用者が快適に、安心・安全に園内で過ごせるのか、取り組みにゴールはないと言います。

「多くの方に、長く親しまれる公園であり続けるために、最新のテクノロジーの導入も検討しながら、設備の保守点検・利用者の利便性向上を進めていきます。」

大羽さんと藤岡さんが描く、“誰もが快適に、安心して利用できる空間づくり”。キヤノンは、最先端のテクノロジーの力で、理想の空間づくりをサポートするソリューションをいち早く提供できるよう活動を続けていきます。

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