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幅広く診療現場のニーズに応えるデジタルX線TVシステム 幅広く診療現場のニーズに応えるデジタルX線TVシステム

さまざまな診療科目の検査と治療に活躍

幅広く診療現場のニーズに応えるデジタルX線TVシステム

地域社会に信頼される病院として、先進的な医療を提供する東京女子医科大学八千代医療センターで、被ばく低減と高画質を両立するキヤノンのデジタルX線TVシステムが活躍。変化する医療スタイルに柔軟に対応する一翼を担っています。

2022/06/16

安心して検査・治療ができるようになった

東京女子医科大学八千代医療センター(以下、八千代医療センター)は、大学附属病院であると同時に総合周産期母子医療センター、小児救命救急センターなどに認定されている地域の中核病院です。2021年、2つあるX線透視検査室のうち多目的に使用されていた装置が、厳密な検討を経てキヤノンメディカルシステムズ(以下、キヤノンメディカル)のデジタルX線TVシステムに置き換わりました。

2006年に開院し、地域の中核病院としての役割を担う東京女子医科大学八千代医療センター

2006年に開院し、地域の中核病院としての役割を担う東京女子医科大学八千代医療センター

東京女子医科大学八千代医療センター 医療技術部 画像検査室 中山径生主任

東京女子医科大学八千代医療センター
医療技術部 画像検査室 中山径生主任

デジタルX線TVシステムは、透過したX線をFPD(フラットパネルディテクター)と呼ばれるX線検出器で受け取り、リアルタイムの動画で体の中を透視・撮影する装置です。主に消化器科の検査や泌尿器科、整形外科や麻酔科での処置や検査の時に使用されます。近年、内視鏡やカテーテルなどが進化し、透視装置として検査だけではなく治療での使用頻度が増えています。八千代医療センターにおいても、従来の消化管造影だけでなく消化器内科や外科による透視造影検査、整形外科領域、小児科、泌尿器科など、さまざまな診療科の検査や治療において多目的にデジタルX線TVシステムを利用しています。

「さまざまな診療科の検査・治療が安心してできるようになりました」

と語るのは、東京女子医科大学八千代医療センターの診療放射線技師 中山径生主任です。今までのX線TVシステムは、視野を移動させる際に患者さんを動かす必要があり、診療科ごとの要望を満たすのは困難でした。キヤノンのデジタルX線TVシステムは患者さんを動かすことなく視野を移動でき、さらに低線量で高画質な画像が得られるため、検査・治療が安心して行えるようになったといいます。

低線量できれいな画像が撮れる

検査室に以前設置されていたX線TVシステムでは、画質を求めると線量を上げなくてはならず被ばく量が増えてしまうため、線量をおさえると細かいところまで確認ができないという悩みを抱えていました。

「医師からも、高画質を実感しているという評価をもらっています。例えばCVカテーテルを胸の血管に挿入する時、カテーテルが背骨の近くを通ります。空気が多く含まれる胸(肺)と骨では透視に必要な線量が違うので画質を合わせるのが難しいのですが、この装置では胸(肺)に合わせた低い線量でも、画像処理で画質が補われてコントラストの高い画像をリアルタイムでしっかり見ることができています」と中山技師。

  • ※central venous catheter:中心静脈カテーテル(経口・経腸栄養が困難な場合に用いる栄養補給のためのカテーテル)

17インチx17インチのデジタルX線検出パネルと新開発の画像処理装置といった、これまでキヤノンが培ってきた技術の組み合わせによって透視画像のノイズ低減とコントラスト分解能が向上し、高画質化を実現しながら従来機種と比べ線量低減を実現しています。

通常では見ることが難しかった部分のカテーテルも鮮明に観察が可能

通常では見ることが難しかった部分のカテーテルも鮮明に観察が可能

一般的なレントゲン撮影での
腰椎側面画像

一般的なレントゲン撮影での腰椎側面画像

キヤノンのデジタルX線TVシステムでの
脊髄腔造影撮影

キヤノンのデジタルX線TVシステムでの脊髄腔造影撮影

同一患者における一般撮影とキヤノンのデジタルX線TVシステムとの画像比較

キヤノンの装置は10分の1程度のX線量で撮影していますが、そん色ない画質を得られます。

検査環境を改善して治療の安全性がアップ

キヤノンの装置を導入する前のデジタルX線TVシステムは大型で横長。ベッドや車いすの患者さんの検査室への出入りさえ難しい状態でした。患者さんと一緒にさまざまな機器類を運び込む必要がある場合も多く、ワークスペースの狭さは検査室の大きな課題となっていました。

「コンパクト設計と壁に寄せて設置できる点は、導入の大きなポイントになりました。導入してみると、検査室内のスペースが見違えるほど広がって、点滴台はもちろん、内視鏡や超音波装置などをフレキシブルに置くことができています。以前は、寝台周りのスペースも非常に狭かったので医師の立つ位置も限られていたのです。頭からでも足からでも治療ができるなど、自由度が大きく向上しました。スタッフの動線も大きく改善されて、これまで以上に安心して治療が行えるようになりました」

X線透視検査室のレイアウトの変化
以前の装置(左)は操作室と平行に配置され寝台前のスペース(緑色)と動線の確保が難しかったが、壁に付けて設置できるキヤノンの装置(右)は寝台の前に広いスペース(青色)と動線が確保できています。

特に奥行きがコンパクトで、医師は寝台の側面、前面、後面の3方向に立つことができるように。無理な姿勢を取る必要がなく、より安全に治療が行えるようになりました。

特に奥行きがコンパクトで、医師は寝台の側面、前面、後面の3方向に立つことができるように。無理な姿勢を取る必要がなく、より安全に治療が行えるようになりました。

寝台も映像系も動かさず、患者さんにも安心を提供

一般的に、X線を照射して透視映像を得るデジタルX線TVシステムでは、手術中に拡大透視を行いたい時、FPDの中央部分しか拡大できません。キヤノンの新しい機能では、17インチx17インチの大型FPDの範囲内なら、寝台のほか、X線管やディテクターなどの映像系を動かすことなく視野領域を任意のエリアに移動して拡大表示できるため、これまでのように患者さんを動かす必要がありません。

「導入前からこの機能は、‟より安全に、より患者さんに安心して検査を受けてもらいたい“という想いにマッチすると思っていたのですが、実際に使用してみると効果は期待以上でした。針を患者さんに入れている時に寝台を動かすと針が抜けてしまう恐れがあるため、装置を動かす時には必ず治療中の医師に声がけして手を止めてもらっていますが、寝台を動かす必要がなければ、より安全性の高い処置ができます。例えば肝臓の治療で、わき腹に刺してあるチューブを入れ替えるといった処置でも、なにも動かさずに検査ができるのは大きいですね。できることが広がって、『検査をしたい』と思わせる装置だと感じています」

X線管やFPDを動かすことなくFPD全範囲の中から見たい場所を拡大し、表示することを可能に。拡大エリアは3サイズから選べ、ジョイスティック方式のコントロールレバーで拡大エリアをかんたんに移動できます。

これまで寝台や映像系を移動させる時に発生していた機械音や振動についても、装置を機械的に動かす必要がないため音や振動が発生せず、患者さんにも大きなメリットがあるといいます。

「検査・治療中は患者さんの視界が限られることも多く、装置を動かす時に発生する音や振動によって不安を感じることがあります。装置を動かさないですむということは、患者さんの安心にもつながっていますね」

今後、八千代医療センターでは線量レポート機能を用いた適切な線量管理を行うことで、患者さんの被ばく量のさらなる低減をめざすなど、さまざまな診療にフレキシブルに対応する透視装置として、さらなる活躍に期待が寄せられています。

一般的名称

販売名

認証番号

製造販売業者

据置型デジタル式汎用
X線透視診断装置

デジタルX線TVシステム
Astorex i9 ASTX-I9000

302ADBZX00081000

キヤノンメディカルシステムズ
株式会社

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