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しくみと技術MRI装置

磁場と電波で撮像する、
X線被ばくのない画像診断装置

大きな磁石による強い「磁場」と、ラジオに使われているような「電波」 によって人体の断層画像を撮影するMRI装置。X線被ばくがなく、小児でも安心して検査を受けることができます。ドーナツ型の形状に隠された、キヤノンの画像診断技術が、疾病の早期発見に貢献しています。

2021/4/22

MRI装置のしくみ

 

MRI装置は、大きく分けて、強力な磁場を発生させる超電導磁石、電波を送信する高周波コイル、磁場に変化を与える傾斜磁場コイル、体内からの電波を受信する受信コイル、患者さんをドーナツ型の装置の中に運ぶ寝台の5つから構成されています。磁場と電波、そして人の体の約7割を占める水分にも含まれる「水素原子核」という物質の性質を利用して、体の縦、横、斜めなど自由に断面画像を撮像できます。

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MRI装置に搭載するキヤノンの技術

静音化技術 Pianissimo™

X線被ばくがないという利点がある一方で、検査時間が長い、造影剤の投与が必要、騒音が出る、といった課題があるMRI装置。患者さんや医療従事者の負担を軽減するために、キヤノンは、より早く、確実、快適なMRI検査を行えるようにMRI装置を技術で進化させています。通常のMRI検査では、大きな騒音が生じ、患者さんに不快な思いや恐怖を感じさせることもありました。騒音は、大きな磁石の内側にある傾斜磁場コイルに電流が流れる時、フレミングの左手の法則に従って生じた力が傾斜磁場コイルを振動させ、磁石本体などにその振動が伝播することによって装置全体から発生していました。キヤノンメディカルの静音化技術「Pianissimo機構」は、音を発生させる傾斜磁場コイルを真空に封入することで当社比で音の伝播を90%カット。静かな検査により、患者さんの負担を軽減しています。

騒音の原因となる振動が生じる原理


傾斜磁場コイルを封入する真空容器を開発

造影剤を使わずに血管撮像を可能にする技術「非造影MRA」

MRI装置を使用した造影剤を使わずに血管撮像(MR Angiography)を可能にする技術が「非造影MRA」です。血管を観察するために造影剤を用いると、得られる画像が明瞭になりますが、造影剤は吐気・気分不良、頭痛などの副作用をもたらす場合もあります。キヤノンは世界に先駆けて1990年代から非造影MRAアプリケーションを開発。2006年からは、Time−SLIP(Time−Spatial Labeling Inversion Pulse)法と呼ばれる非造影検査のしくみをMRI装置全機種に搭載して、観察したい血管だけを抽出できるようになりました。造影剤を使わない検査が可能となったことで、より多くの患者さんの画像診断が可能となりました。

Time−SLIP法により選択的に描出された腎動脈(左)、門脈(右)





医療機器製造販売承認番号

一般的名称

販売名

承認番号

製造販売業者

超電導磁石式全身用MR装置

Vantage Titan MRT-1510

227ADBZX00010000

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

超電導磁石式全身用MR装置

Vantage Orian MRT-1550

230ADBZX00021000

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

超電導磁石式全身用MR装置

Vantage Elan MRT-2020

225ADBZX00170000

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

超電導磁石式全身用MR装置

Vantage Galan 3T MRT-3020

228ADBZX00066000

キヤノンメディカルシステムズ株式会社

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