EOS C300(4/5)

操作性という資産

小型化の追求や高機能の搭載に加え、さらに機動力も高めると、必然的に操作系は複雑になっていきます。
EOS C300では、プッシュ、回転、スライドと操作内容に応じたスイッチを適所に配置しました。それぞれの形状や位置を徹底して検証し、「指が動いたところにボタンがある」と言えるような、手の動きに連動したスムーズな操作を実現しています。また、誤操作をできる限り排除するために、あらゆる可能性を考慮してスイッチ周りの造形やスイッチの微妙な間隔にも気を配っています。
そこには、業務用のビデオカメラはもちろんのこと、コンシューマ製品も含めキヤノンが蓄積してきた操作系に関する膨大なノウハウが満ちているのです。さらに、その開発過程においては、実際にプロカメラマンに確認してもらい微調整を重ねました。最終的にはプロトタイプをハリウッドに持ち込み、世界のトッププロカメラマンの声を聞き、仕様や形状のブラッシュアップに役立てています。

操作性の追求に関しては、EOS C300の大きな特徴のひとつであるタブレット端末によるリモート操作も例外ではありません。無線LANに対応した、ワイヤレスファイルトランスミッターを使えば、タッチパネル上でより確実で素早い操作を実現するために、各ユーザーインターフェース要素の配置やサイズ、さらには階層設定に至るまで、さまざまな状況を想定して実際の操作時の指の動きを綿密に計算し作り上げています。