米国初の国立美術館100周年記念特別展
「スミソニアン国立アジア美術館の名宝」
~高精細複製品による里帰り~
他では味わえない体験
スミソニアン国立アジア美術館は、今から100年前の1923年にアメリカの首都、ワシントンD.C.で開館しました。以来、日本美術のコレクションは飛躍的に増え、現在では15,000点にも及ぶ作品が日本の深い文化的歴史をアメリカの人々に伝えています。しかし、収蔵品の多くは門外不出という方針のため、美術館の敷地から出ることができません。国立アジア美術館は、日本美術コレクションをその母国の人々と共有するための創造的な方法として、長年にわたり、高度な撮影・印刷技術と金箔や表装などの伝統工芸を組み合わせた高精細な複製品を制作する綴プロジェクトに協力してきました。
今回、同館の開館100周年を記念して、京都最古の禅寺である建仁寺で、同館が誇る貴重な日本絵画の高精細複製品19点を一堂に公開し、国内外の方々にその魅力をお伝えします。また、建仁寺の境内では、原本では不可能なガラスケース無しの展示や自然光による作品鑑賞が可能となっており、作品が描かれた当時を彷彿とさせる環境で鑑賞することができます。ぜひ美術館での鑑賞とは異なる展示をお楽しみ下さい。
初公開の展示作品
~綴プロジェクト最新作(高精細複製品)~
池田孤邨筆
「紅葉に流水・山景図屏風」(表裏)
Ikeda Koson / Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Purchase — Harold P. Stern Memorial Fund and funds provided by the Friends of the Freer and Sackler Galleries in appreciation of James W. Lintott and his exemplary service to the Galleries as chair of the Board of Trustees (2011 - 2015), F2014.7.1 - 2
俵屋宗達筆「扇面散図屏風」
Tawaraya Sōtatsu / Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1900.24
狩野元信筆
「四季花木草花下絵山水図押絵貼屏風」
Kano Motonobu / Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Purchase — Charles Lang Freer Endowment, 1955.25 - 26
~葛飾北斎の肉筆画(高精細複製品)~
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「富嶽図」*1
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「雲龍図」*2
*1:Facsimile of a work in the collection of Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1898.110
*2:Facsimile of a work in the collection of Freer Gallery of Art, Smithsonian Institution, Washington, D.C.: Gift of Charles Lang Freer, F1904.133
関連イベント
国立アジア美術館
学芸員によるギャラリートーク
10月22日(日) 11:00-11:45/14:00-14:45
スミソニアン国立アジア美術館の日本美術主任学芸員であるフランク・フェルテンズ氏が展示作品の解説を行います。作品が描かれた背景、見どころ、作者についてなど、作品の魅力を語りながら、ひとつひとつの作品をじっくりとご案内し、来場者の皆様により深い鑑賞体験を提供いたします。
*事前のお申込みは不要です。当日お時間になりましたら建仁寺拝観受付までお越しください。
開催概要
- 日時
- 2023年10月13日(金)~11月3日(金・祝)
10:00~17:00(受付終了 16:30) - 会場
- 大本山建仁寺 本坊
京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
https://www.kenninji.jp/ - 入場料
- 無料 ※建仁寺の拝観料が必要
一般 600円 中高生 300円 小学生 200円 ※小学生未満のお子様は無料
※小学生以下のみでの拝観は不可
※障害者手帳をお持ちの方は無料で拝観可能(介助は有料) - アクセス
- ●電車でお越しの方
京阪電車「祇園四条駅」より 徒歩7分
阪急電車「河原町駅」より 徒歩10分
●バスでお越しの方
JR京都駅より 市バス 206系統・100系統
市バス「東山安井」より 徒歩5分
市バス「南座前」より 徒歩7分
市バス「祇園」・「清水道」より 徒歩10分
●お車でお越しの方
北門の近くの駐車場をご利用ください
駐車料金 30分250円
●タクシーでお越しの方
JR京都駅よりタクシーで約10分
●自転車でお越しの方
北門を通った先の、鐘楼の西側に駐輪スペースがございます - 主催
- 特定非営利活動法人京都文化協会、キヤノン株式会社
- 共催
- スミソニアン国立アジア美術館
- 特別協力
- 大本山建仁寺
- お問い合わせ
- スミソニアン国立アジア美術館×綴プロジェクト事務局(京都文化協会内)
電話番号 075-354-8195 / メール info@kyo-bunka.or.jp
スミソニアン国立アジア美術館とは
スミソニアン国立アジア美術館は、北米で最大かつ最も包括的なアジア美術コレクションを有する美術館で、その収蔵品数は中国、日本、韓国、南アジア、東南アジア、イスラム世界の古代から現代まで、46,000点以上を誇ります。
蒐集家チャールズ・ラング・フリーアによる1906年の寄贈が、1923年の開館への道を開いたことに始まり、現在、国立アジア美術館は米国内外の来館者、学生、研究者にとってアジア美術の殿堂となっています。
国立アジア美術館の展示室、研究室、資料館、図書館はワシントンD.C.のナショナル・モールにあり、世界最大の複合美術館の一部として、毎年2,700万人以上が訪れています。また、美術館は無料となっており、展示、プログラム、学習の機会、デジタルコンテンツを世界中の人々が利用できるようになっています。