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商業印刷

伸びるデジタル印刷、
アシストするのはキヤノン。

90年の歴史を持つオランダ・マーストリヒトの印刷会社アンディ。
お客さまにはグローバルに展開する企業が多く、言語だけを差し替えて少部数印刷する説明書などオフセット印刷では、逆に生産性が低いという課題を持っていました。
印刷の知識や質にこだわるアンディが導入したのは、キヤノンとオセのデジタル印刷機です。
オフセット印刷では難しかった短納期、多品種小ロット、一部ごとに内容を変えるバリアブル印刷などお客さまの印刷ニーズに幅広く対応できるようになり、業務の効率化を実現しています。

キヤノンとオセが力をあわせて
商業印刷のデジタル化を推進

オセの連張プリンターを活用しバリアブル印刷による新事業を展開する朝日新聞社

オランダ・フェンローにあるオセの工場ではカットシートプリンターを生産

本や新聞、雑誌などの出版物やカタログ・チラシといった販促物、明細書・請求書、ダイレクトメールなどのように、事業やビジネスに必要な印刷物をつくる「商業印刷」。商業印刷はこれまで、印刷の版をつくって大量生産するオフセット印刷が主流でしたが、版が不要なデジタル印刷の需要が年々拡大しています。デジタル印刷は、一部ごとにデータを変える可変(バリアブル)印刷を実現し、小ロット・短納期といったお客さまの要望にも柔軟に対応しています。
印刷業界に、高い生産能力と安定性を兼ねそなえたデジタル印刷機を提供するオセ。2010年にグループ入りしてから、キヤノンとオセは、オフィス向けから印刷業界向けにいたる製品やサービスを「One Canon」として提供しながら、商業印刷機のラインアップを拡充しています。2017年には、カタログや販促物など、高画質が求められるグラフィックアーツ市場に向けて、高画質インクジェット連帳プリンター「Océ ProStream 1000」の発売を開始。インクジェット方式でありながら、オフセットコート紙への高速印刷を可能にし、オフセット印刷に迫る画質と生産性を実現しています。

印刷会社の生産性を高め
新たな事業領域の開拓に挑む

ドイツ・ポーイングにあるオセの開発部門では連帳プリンターやインクの研究開発を行う

ユニットごとに組み立てるなどキヤノンのシステムを取り入れるオセの生産現場

印刷会社にとって、デジタル印刷の大きなメリットは、印刷の受注から印刷データの編集、工程管理、製本などの後加工連携まで、ワークフローの一括管理ができることでこれまでのオフセット印刷では実現困難でした。キヤノンとオセは、コントローラーからワークフローまで操作性をあわせたソフトウエア「PRISMA」シリーズにより、複数の機器のスケジュール管理やプリントジョブの割り振りまでシームレスに行い、小ロット印刷の生産性を飛躍的にアップさせています。
一方、印刷会社の方々に、デジタル印刷のメリットを実際に体験してもらうため、キヤノンとオセは最先端の商業印刷機を設置した「カスタマーエクスペリエンスセンター」をオランダ、ドイツ、米国、日本に開設しています。印刷会社で使っている用紙やデータを持ち込んで検証を行えるほか、オペレーターのトレーニングなど、デジタル印刷導入のサポートも行っています。
キヤノンとオセによる技術革新は、紙への印刷だけにとどまりません。木材・金属・ガラスなどへの印刷を可能にするUV硬化型インクによるプリンターも開発。また、莫大な市場規模があるパッケージ印刷の領域にも参入すべく、研究開発に挑んでいます。

3300年前のファラオが眠る墓の装飾を
隆起印刷技術で忠実に再現

エジプトの世界遺産「王家の谷」で最大規模を誇る第19王朝ファラオ、セティ1世の墓。レリーフが施された壁や柱で構成された内部は盗掘被害により荒らされ、その再建は手つかずのままになっていました。しかし、2016年にNPO団体が再建計画をスタートさせ、内部を3D撮影。オセは、その画像をもとにUV硬化型プリンターで墓の壁、柱、石棺の表面のモールドを実物大で制作。最大厚さ15mmのレリーフを、インクを積層させる隆起印刷技術で忠実に再現しました。