超高速・高画質のデジタル印刷を実現する連帳プリンター
リモートワークが日常的になり、オフィスで働いていた人々のくらしや働き方は、よりさまざまな形に変化し、働く場所にとらわれずに印刷したいというニーズが高まっています。また、ものを考える、共同作業をする、生活を楽しむといった紙がもたらす価値は変わることなく、人間の知的な活動を支えています。電子写真とインクジェットというデジタルプリンティングの2大技術をいちから開発してきたキヤノンは、時代の要請にあわせ、さまざまなコンテンツをすぐに、きれいに、安全に、どこででもプリントできるオンデマンドプリンティングを強化するとともに、地球環境への一層の配慮を進めています。
紙は情報共有や共同作業に欠かせないメディア
書籍やカタログ、ポスター、ダイレクトメール、帳票など、商業印刷の分野ではデジタルシフトが進んでいます。主流だったアナログのオフセット方式とは違い、デジタル印刷は、インクやトナーにVOC(有機溶剤)を含まないため、環境面でのメリットもあります。
キヤノンでは、160m/分の超高速でロール紙に印刷する「連帳プリンター」、定型サイズの用紙に印刷する「カットシートプリンター」、大型のポスターの印刷などに適した「大判プリンター」といった製品をオランダに本拠を置くグループ会社キヤノンプロダクションプリンティング(CPP)とキヤノン株式会社が密接に連携しながら展開。グラフィックアーツから新聞、書籍など幅広い分野において、デジタル商業印刷に求められる多様なニーズに応えています。
オフィス業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速するなか、キヤノンのオフィス向け複合機は紙文書のスキャンの高速化と静音化を同時に実現する快適な操作性で、DXの鍵となる紙文書の電子化をサポートしています。さらに、高いセキュリティ性能などにより、安全かつシームレスなクラウドサービスとの連携を追求。業務を効率化、高度化、省力化するDXならではの新しい価値を生みだすとともに、本体の軽量化、業界トップクラスの低消費電力の実現など地球環境への配慮にも注力しています。
低消費電力・静音化など本質性能を高めた「imageRUNNER ADVANCE DXシリーズ」
働く場所を柔軟に変えられるハイブリッドワークでのプリントが広がるなか、オフィス外での印刷の管理が求められています。キヤノンはオフィス向け複合機の開発で培ったプリントマネジメント技術を発展させ、印刷場所にかかわらずオフィスと同等のセキュリティを確保するとともに、印刷状況の一元管理を実現しています。そして、仕事のみならず、学習や生活を楽しむ快適なプリンティングができるように、大容量のインクジェットプリンターや小型のレーザープリンター、モバイルプリンターなどさまざまなラインアップを充実させています。
ハイブリッドワークを支える大容量インクジェットプリンター
快適なスキャンができるレーザー複合機
食品・飲料、生活用品などのラベルやパッケージ、さらに壁紙や建材、塗装に代わるフィルムラッピングなどの産業印刷の分野でも、デジタルプリントの利用が広がっています。キヤノンは、ラベルプリンターや産業用にも使用できる大判プリンターを展開し高評価を得ているほか、2022年にはラベル印刷やパッケージ印刷、印刷後の切断や加工などのフィニッシング機器を手がける英国の産業印刷機メーカー、イーデールがグループに加わるなど、産業印刷事業の育成に力を入れています。
フィニッシング処理などにイーデールの技術が組み込まれているラベルプリンター「LabelStream 4000」