新たな産業別グループの現況
プリンティング
いつでもどこでも「意のまま」に、
安心・安全・快適にプリント
デジタル社会におけるプリントの価値を追求
デジタル社会が進化するなかでも、ものを考える、共同作業をする、生活を楽しむといった紙がもたらす価値は変わることなく、人間の知的な活動を支えています。
電子写真とインクジェットというデジタルプリンティングの2大技術をいちから開発したキヤノンは、高性能なハードウエアと先進ソフトウエアの連携を表す「サイバーフィジカルシステム」により、家庭やオフィス、そして印刷工場においても、いつでもどこでも「意のまま」に、安心・安全・快適にプリントできる社会を実現していきます。
商業印刷・産業印刷のデジタルシフトをリード
書籍やカタログ、ポスター、ダイレクトメール、帳票といった商業印刷は、これまで主流だったアナログのオフセット方式からデジタルシフトが進んでいます。デジタル印刷は1部ずつ内容を変えるバリアブル印刷などができるほか、有機溶剤を使わないなど環境面でも優位性があります。キヤノンはオランダに本拠を置く、キヤノンプロダクションプリンティングと密接に連携しながら、高解像度・高速のカットシートプリンター・連帳プリンターなどのデジタル商業印刷機や、ポスター、図面などを印刷する大判プリンターを展開。また、ラベルやパッケージといった産業印刷にも本格的に参入し、独自の白インクによって鮮明なカラーラベルを実現するラベルプリンターを開発するなど、印刷会社のニーズに応えています。
オフィスのデジタルトランスフォーメーションに貢献
あらゆる産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)への期待が高まるなか、オフィス向け複合機によるDXもいっそう加速しています。使いやすさや低消費電力にも配慮した高性能ハードウエアに、セキュリティ技術や情報蓄積・処理・解析などのデータ活用技術といった先進ソフトウエア技術を掛け合わせ、オフィスのワークフローを自動化・効率化。複合機とクラウドをシームレスに一体化したサービスによって、オフィスの本格的なDXを推進しています。
家庭でのあらゆるプリントのニーズに応える
働く場所のバリエーションがひろがり、家庭でのプリント機会が増えています。キヤノンはオフィス向け複合機のプリントマネジメント技術を発展させ、自宅でもオフィスと同じセキュアなプリンティング環境を提供。仕事や学習の効率化や生活を楽しむプリンティングなど、それぞれのニーズに応えられるように、大容量インクのインクジェットプリンターや小型のレーザープリンター、モバイルプリンターなどのラインアップをそろえています。
省エネルギー、小型化、リサイクル……環境配慮をつねに先駆け
キヤノンは、いち早くプリンターのCO2削減・資源循環につながる取り組みを実践してきました。1990年代初めにプリント時以外にヒーターを温める必要のない「オンデマンド定着方式」を開発し、複写機に圧倒的な省エネルギーをもたらす一方で、使い捨てが当たり前だった当時、爆発的に普及したレーザープリンターのトナーカートリッジの回収リサイクルを実現。さらに、オフィス向け複合機のリマニュファクチュアリング※など、環境のトップランナーとして蓄積してきた技術はキヤノンの「グリーンプラットフォーム」の重要な要素の一つとなっています。
現在もレーザープリンターの小型化、低融点トナー開発による省エネルギーなどを推進し、CO2削減と資源循環をリードしています。
プリンティンググループの主な製品:
オフィス向け複合機、ドキュメントソリューション、レーザー複合機・プリンター、インクジェットプリンター、電卓、連帳プリンター、カットシートプリンター、大判プリンターなど