事業所の活動
川崎事業所・川崎の森
神奈川県川崎市に位置するキヤノン 川崎事業所。住宅街や商業施設、高層ビルなどに囲まれた都市部に位置しながらも、まとまった緑地を持ち、鳥類にとって重要な生息地となっています。
川崎の森
川崎事業所は、駅近という立地ながら、敷地内には東側、南側に樹木が植えられ、小規模な樹林地や芝生などの草地が広がっています。少し離れた場所には多摩川も流れており、地域のエコロジカル・ネットワーク構築への貢献が期待できます。
ヒバリを確認
ヒバリは都市近郊では近年あまり観察されることがない希少種です。2017年の調査では、農耕地や草原を好み、営巣するヒバリが3羽確認され、なわばり争いの行動が見られました。
主な活動
スポットセンサス
2016年より、敷地内で野鳥調査(スポットセンサス)を始めました。敷地内の草地を、多くの野鳥が餌場として利用しています。巣があると思われる近くのビルと事業所の間を頻繁に行き交うツバメやムクドリの姿も確認できています。スズメの幼鳥に親鳥が給餌する様子や親子で採餌する姿もありました。
日本野鳥の会の指導のもと、これまでに16種類を観測しました。
主な活動
巣箱の設置
事業所内に3個の巣箱を設置しました。野鳥との共生に向け、鳥たちが子育てしやすい環境を整備していきます。
事業所で見られる鳥
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オナガ
その名のとおり尾が長くてきれいな水色の鳥。カラス科。川崎事業所では6月に樹木にとまっているところを確認。
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ハクセキレイ
芝生や道路など広く開けた地面でよくみられる。白い頬と澄んだ声が特徴。歩いているときの長い尾を上下にふる様子がかわいらしい。
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ムクドリ
芝生の上をのこのこ歩き、数羽で餌をついばむ姿がよくみられる。くちばしと足のオレンジ色が鮮やか。キュルキュル、ジェー、ツィーなど賑やかな声。
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ツグミ
秋に林に飛来するが、冬には芝生、農耕地、河川敷などの開けた地上でも見る。茶色味が濃いものと薄いものがいる。
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メジロ
黄緑色の体に映える白いアイリングが特徴。ツバキなどの花の蜜が大好き。構内で古い巣を確認。♪ホーホケキョで有名な「ウグイス」と混同されることも。