事業所の活動
取手事業所・取手の森
茨城県取手市に位置するキヤノン 取手事業所。傍らには利根川が流れ、河川敷や田畑など、周囲には多くの緑が見られます。下丸子本社に続くプロジェクト展開事業所として、鳥類をはじめとした生物多様性を保全する活動を行っています。
取手の森
豊かな田園地帯が広がる茨城県南部。キヤノン取手事業所の傍らには利根川が流れ、河川敷や田畑など、周囲には多くの緑が見られます。事業所内にも、敷地面積の約3割の緑地を持ち、森や草地帯など、様々な緑地環境を有しているため、多様ないきものが生息しています。
絶滅危惧種 カシラダカを発見!
2016年の野鳥調査中、絶滅危惧種に指定されている「カシラダカ」が敷地内に飛来していることを確認しました。カシラダカは、腹が白く胸にまだら模様があります。冠羽が立って見えるのが名前の由来とのことです。取手事業所では、見晴しのよい木の枝に数羽止まっていました。今後もあたたかく見守っていきます。
主な活動
スポットセンサス
2016年から、日本野鳥の会とともに敷地内に飛来している野鳥の調査を行っています。スポットセンサスとは、敷地内の代表的な環境を含むように定点を5つ設置して1か所につき10分間の定点調査を行ない、時間内に出現した野鳥の種数と個体数を記録する方法です。季節の移ろいとともに多くの野鳥を確認することができました。
活動事例1
巣箱の設置
2017年、構内3か所に巣箱を設置しました。野鳥との共生に向け、引き続き鳥たちが子育てする様子を見守っていきます。
活動事例2
事業所からの情報発信
バードブランチプロジェクトの活動を始めてから、野鳥や生物多様性に対する社員の関心が高まってきています。例えば、野鳥に興味を持った社員が自宅の庭に巣箱を設置したところ、シジュウカラが巣箱を使いはじめ、子育てから巣立ちまでを見届けることができました。また、社員はもちろんのこと、事業所を訪れたお客様にも関心をもっていただくため、玄関ロビーに活動内容を紹介するコーナーを設けています。
事業所で見られる鳥
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モズ
林の周辺、農耕地、河川敷などのやや開けた環境で繁殖。長めの尾を回すように振る。春夏は低山・山地、秋冬は低山・低地に多い。
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カワラヒワ
林、草地、農耕地、河原にいる。種子を主食としており、肌色で太めのくちばしが特徴的。
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エナガ
白っぽい小さな体に長い尾のかわいらしい鳥。「ツリュリュ」という声は独特。
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ヤマガラ
よく茂った広葉樹林を好む。胸から腹が赤味のある茶色。
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シロハラ
冬鳥で、大きさや体型、動作は近縁のツグミに似ているが、腹は白っぽい(ツグミは斑模様がある)。
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ツバメ
3月頃に東南アジアから来て、9月頃まで暮らす渡り鳥。構内で営巣している。古くから里山の自然の中で生きてきた、人と自然との共存を象徴する鳥。
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メジロ
黄緑色の体に映える白いアイリングが特徴。ツバキなどの花の蜜が大好き。構内で古い巣を確認。♪ホーホケキョで有名な「ウグイス」と混同されることも。
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ハクセキレイ
芝生や道路など広く開けた地面でよくみられる。白い頬と澄んだ声が特徴。歩いているときの長い尾を上下にふる様子がかわいらしい。写真は口に巣材をくわえている。