鳥と親しむトリノート vol.11
生物季節モニタリングに
参加しています
2023年2月更新
生物季節現象を継続的に調査する
「生物季節モニタリング」。
キヤノングループは2022年から参加し、
野鳥や植物など、敷地内で確認した調査対象種の現象を
報告しています。
生物季節モニタリングとは?
気象庁では1953年から2020年まで、全国59の気象台で、植物・鳥類・昆虫・両生類など57種の生物の季節現象を記録する「生物季節観測」を行ってきました。季節現象とは、例えば植物の発芽や開花、鳥の鳴きはじめなど、季節の変化によって生まれる現象のことです。この記録は、季節の遅れや進み、気候変動などさまざまな環境変化や、それが動植物に与える影響を評価する基礎データとなっていました。
しかし気象庁は、2021年以降この観測の9割の種目を継続しないことを発表。国立環境研究所は、過去の観測を可能な限り継続しながら、市民科学として発展させる試行調査をはじめました。そのひとつが「生物季節モニタリング」です。
どんなことを調査しているの?
生物季節モニタリングの観測対象である66種目の中から、キヤノングループ敷地内で見られる種目を選び、その観測結果を国立環境研究所に報告しています。例えばキヤノン下丸子本社では、ウグイスの初鳴日やツバメ、アキアカネの初見日。またキヤノングループ各拠点からは、ヒバリの初鳴き、キアゲハ、トカゲやホタルの初見日、シロツメクサやサザンカの開花日などを報告しています。
モニタリング調査に参加してみて
そろそろツバメが来る頃かな?
もうタンポポが咲く時期なのね!
実は通勤途中にもサルスベリがたくさん咲いていた!
観測対象の多くは、私たちに身近な生物です。日々の暮らしのなかで、それらを意識していると、季節の変化をより具体的に感じることができるようになりました。そして、この感覚をいつまでも持ち続けていくことは、豊かな自然を守っていくために私たちができることのひとつなのかもしれません。
国立環境研究所のご担当者からは、「企業に組織単位でご参加いただけることは、観測の長期性の観点から非常に有効です。キヤノンのように国内に多くの拠点がある企業に参加いただけることは、観測の広域性・長期性の観点からも大変心強いです」というコメントをいただいています。モニタリング調査について詳しく知りたい方は、国立環境研究所のWebサイトをチェックしてみてくださいね!
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