鳥と親しむトリノート vol.4
いまさら聞けない「SDGs」とは?
持続可能な世界を目指す国際目標
2021年7月更新
近年、耳にする機会の増えたSDGs。
カラフルなアイコンもすっかりおなじみとなりました。
エコバック利用やこまめな電源OFFなど個人でできることもありますよね。
キヤノンバードブランチプロジェクトも、SDGs達成に大きく関わっています。
でも、そもそもSDGsってなんでしょう。
背景や考え方をおさらいしてみませんか。
SDGsの読み方と意味
SDGsは、Sustainable Development Goalsの略で「エス・ディー・ジーズ」と読みます。日本語では「持続可能な開発目標」。2015年の国連サミットで加盟国193か国により採択されました。2030年までに達成すべき17の大きな目標と、それに紐づく169のターゲットで構成されています。
指標に基づいて各国のSDGs達成状況をモニタリング
SDGsには、漠然とした目標とターゲットだけではなく、具体的な数値目標である「グローバル指標」が設定されていて、各国の達成度を数字で表すことができます。国別の達成度とランキングは、年に一度レポート(「Sustainable Development Report」持続可能な開発ソリューション・ネットワーク/ベルステルマン財団)として公表されます。
日本のSDGs達成度は18位(2021年)
2021年に公表された日本のSDGs達成度ランキングは193か国中18位。上位はスウェーデンやデンマークなどの北欧諸国が占めています。達成度に関しての罰則はありませんが、国だけでなく、すべての企業や団体、地域、家庭、地球に住むひとりひとりが、達成に向けて取り組むことを期待されています。
SDGsの考え方「誰一人取り残さない」
SDGsの大切さはわかっても、目標やターゲットをひとつひとつ覚えるのって大変ですよね。元となる考え方を知ることで、SDGsを理解する手掛かりとなるかもしれません。SDGsが目指すのは「地球上の誰一人取り残さない社会」。17の目標は、5つのPの考え方で大まかに整理することができます(外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ」より)。
1. People(人間)
すべての人が貧しさや飢えに苦しむことなく、健康で、お互いを尊重し、平等に学び、能力を発揮できること。
2. Prosperity(豊かさ)
すべての人が、豊かで充実した生活を送ること。自然と調和した経済、社会、技術の発展を実現すること。
3. Planet(地球)
持続可能な消費と生産、資源の管理、気候変動への対応により、豊かな自然と未来のこどもたちが暮らす地球を守ること。
4. Peace(平和)
すべての人が、恐怖と暴力のない、平和で公正な社会で生きること。
5. Partnership(連帯)
すべての国、企業、団体、地域、家庭でさまざまな連帯を実現し、弱い人々を助け、持続可能な発展のために尽くすこと。
SDGsをもっと詳しく知りたい
5つのPのうち、心に響いた言葉から、目標、ターゲット、具体的な取り組みへとたどっていくと、新たな発見があるかもしれません。17の目標の詳しい解説やターゲットは、外務省、環境省、経済産業省など官公庁のページから見ることができます。
バードブランチプロジェクトとSDGs
生物多様性とは、地球上のさまざまな生物のつながりのことです。そのなかで鳥は地域の生態系ピラミッドの上位に位置する「生命の循環」のシンボルです。キヤノンでは、キヤノングループ共通の「生物多様性方針」に基づいた活動の象徴として、バードブランチプロジェクトを推進。定期的な野鳥調査や、巣箱・バードバス設置などにより、敷地内に飛来する野鳥の生息環境の整備を進めています。また、本Webサイトからの情報発信を通じて、SDGs目標15「陸の豊かさも守ろう」(自然生息地の劣化を抑制し、生物多様性の損失の阻止)に貢献できるように取り組んでいます。
バードブランチプロジェクトのXアカウント
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