競争力の源泉は、積極的な研究開発による独自技術で差別化した製品力と、国際競争力のある最適な生産方式を構築するための絶え間ない革新活動です。
当社では、独自技術で差別化した魅力的な製品を提供することがメーカーである当社の役割であり、競争力につながると考えています。このため当社は、積極的に研究開発を行うことで、独自の技術に磨きをかけ、それを蓄積してきました。
(デジタルカメラ)
(プリンティング機器)
こうして得られた安定した利益を、研究開発に積極的に投じ、再び差別化製品を投入して競争に打ち勝ち発展する、といった理想的な成長サイクルを当社は構築しています。
この成長サイクルを可能にした、強靭な財務体質もキヤノンの競争力の源泉です。
当社は、環境の変化に対応し、競争力の維持・向上を図るために、生産や開発の現場において、ありとあらゆる業務をゼロベースで見直す「経営革新活動」を全社的に展開してきました。
(マンマシンセル)
生産部門の合理化は原価低減につながることから、1998年には生産面での革新活動に着手し、作業員一人が複数の作業をこなす「セル生産」方式の導入により、生産や設備投資の効率化を実現しました。
2011年には「セル生産」方式をさらに進化させ、人と機械の融合を図った「マンマシンセル」方式を展開し、さらなる生産の効率化を実現してきました。
(内製化)
技術によって差別化された付加価値の高い独創的な製品やサービスを生み出すため、グループを挙げて内製化に取り組んでいます。自社で生産するからこそ、技術力やノウハウを積み上げることができ、製品の差別化と品質の向上に加えて、絶え間ない原価低減の実現が可能となります。
(自動化)
ニーズの多様化にともない、近年のものづくりでは、多品種生産への対応が必要になっています。当社は複数の部品や製品の生産をおこなう汎用的な自動機を開発し、品種や数量の変化に柔軟に対応できる自動化に積極的に取り組み、原価低減を実現しています。
これまで蓄積してきた強い生産技術を武器に、常に時代に即した最適な生産方式に進化させる「ものづくり現場」での革新活動が、当社の強みの源泉となっています。