CANON TECHNOLOGY

閉じる

人工衛星開発人工衛星開発

人工衛星開発

キヤノングループが持つ技術を総動員して、キヤノン電子が参入した超小型人工衛星ビジネス。
宇宙という最後のフロンティアを切り拓き、人類を新たなステージに導くために、着々と実績を積み重ねています。

2019/5/23活動紹介

#イメージング技術#社会貢献#宇宙#機械工学#電気工学#情報工学#物理学

次なるフロンティアへ

2017年、インド南部の発射場からキヤノン電子が開発した超小型人工衛星「CE-SAT-I」を載せたロケットが打ち上げられました。打ち上げから17分1秒後に超小型人工衛星は宇宙空間に放出され、軌道投入も予定通りに成功。500mm×500mm×850mmという小さな人工衛星は、キヤノン電子にとって大きな一歩となりました。
人工衛星開発の始まりは「これからは宇宙を制するのがトップ企業。その先駆者になり、若者たちに夢を与えよう」という酒巻 久キヤノン電子社長の鶴の一声でした。
現在、開発を指揮するキヤノン電子未来技術研究所の佐藤 積利所長は「最初はかなり驚いた」と当時を振り返ります。しかし、キヤノン電子には衛星の姿勢制御に欠かせないモーター技術、マクロからズームまでに対応するレンズ技術、無駄を極限まで省く小型化技術など、超小型人工衛星開発の「確かな素地」がありました。これらに加えてキヤノングループが持つ電子技術や機械技術、光学技術、材料技術などを総動員することで、超小型人工衛星の開発が可能になったのです。
そして、開発されたのが「CE-SAT-I」です。小さな本体には、一眼レフカメラ(反射屈折光学系含む)やコンパクトカメラ(広域撮影用)などが収まっています。デジタル一眼レフカメラを使えば、地上500kmの軌道上から5km×3kmのフレームサイズで0.9mと細かな地上分解能画像を撮影することができ、一台一台の自動車の認識も可能。コンパクトカメラでは、740km×560kmという広域の画像を得ることができます。
現在、「CE-SAT-I」は順調に稼働し、毎日、画像データを地球へと送信しています。

動作環境が異なる宇宙空間

「ものづくり」には自信があったキヤノン電子。しかし、超小型人工衛星の開発は一筋縄にはいきませんでした。地上と宇宙とでは、動作環境が大きく違うからです。衛星システム研究所の酒匂 信匡所長は、「苦労した技術的なポイントは3つあった」といいます。1つは重力がないこと、2つ目は真空であること、3つ目は放射線が容赦なく降り注ぐことです。
特に苦心したのが真空と放射線。真空状態でも金属を利用し、発生した熱を伝導させて放射冷却する方法を編み出すことで問題を解決。さらに開発陣は、数多くの半導体チップをテストし、安価な民生品の中から、放射線耐性を備えたものを探し出し、放射線によるシステムの停止や誤動作を招く危険性の問題を解決しました。

人工衛星をセミカスタム化へ

キヤノン電子の超小型人工衛星プロジェクトは順調に歩みを進めています。しかし、超小型人工衛星でのビジネスモデルの構築にはまだまだ高いハードルがあります。
現時点では、超小型人工衛星の販売、超小型人工衛星用部品の販売、撮影した画像データの販売という3つのビジネスを展開していく考えです。

衛星システム研究所 第二開発部の丹羽 佳人部長は「超小型人工衛星の販売だけでは目標達成は難しい。ビジネス拡大の鍵は画像データの販売にある」といいます。宇宙から撮影した高解像度画像には、さまざまな価値のある情報が含まれています。しかし、現時点ではまだ、情報とそれを必要とする顧客とのマッチングが取れていません。どのような情報が取得可能か。その情報を必要としているのは誰か。今後、画像の解析技術を磨くとともに、最適な顧客とのマッチングを図っていきます。

イメージイメージ

さらに小型化させた人工衛星「CE-SAT-Ⅲ」を開発。
サイズは100mm×100mm×300mm

イメージ
超小型人工衛星「CE-SAT-I」と

キヤノン電子株式会社 衛星システム研究所所長
酒匂 信匡[左]

キヤノン電子株式会社 専務執行役員 未来技術研究所所長
佐藤 積利[中央]

キヤノン電子株式会社 衛星システム研究所 第二開発部部長
丹羽 佳人[右]

コンテンツの改善に関するフィードバックをぜひお送りください

このコンテンツはお役に立ちましたか?

理由をお聞かせください

ご協力いただき、ありがとうございました。
今後もより良いコンテンツ制作をめざしてまいります。

トレンド記事

イメージ

2019年5月23日

技術紹介

人工衛星

キヤノン電子が参入した人工衛星ビジネスの可能性

イメージ

2019年5月23日

技術紹介

最先端CMOSセンサー

超高感度・超高精細センサーを実現

イメージ

2019年5月16日

活動紹介

ネットワークカメラ

映像解析によりさらに発展するネットワークカメラ

イメージ

2019年5月16日

技術紹介

商業印刷

多様化するニーズに応え、今までにない高画質を実現

カテゴリ

CANON TECHNOLOGY TOPに戻る