光の屈折は、身近なところでも観察できます。例えば、コップに水を入れ、その中にストローをななめに入れるとストローが水面のところで折れ曲がったように見えます。これは光が屈折しているためにおこる現象です。
この「光の屈折」についての研究は古くユークリッドやイブン・アル=ハイサムなど、さまざまな科学者が研究してきました。しかし、光が水面に差し込むときの入射角と差し込んだ後の屈折角がどれだけになるのか、正確に計算する方法は見つかりませんでした。
この光の屈折角を求める方法を発見したのが、オランダの数学者ヴィレブロルト・スネル(1580〜1626年)です。そのため、この法則は「スネルの法則」と呼ばれています。