私たちが身の回りのものに色が付いていることを感じるには光が必要です。暗闇では何も見えません。人間は、この光が何であるかという疑問を何千年も昔からいだいてきました。
私たちが光を観察して気づくのは、「光は直進する」という性質です。また、鏡などに当たると「光は反射する」という性質にも気づくと思います。そして、中学校の理科で、「入射角と反射角は等しい」という「反射の法則」を習いますが、私たちは日常生活での体験から、反射の法則をなんとなく知っています。
古代の人々も、光が直進することや反射の法則をなんとなく知っていました。人類で初めて、これらを本格的な書物にまとめたのが、ユークリッド(紀元前330~紀元前275年頃)です。ちなみに、ユークリッドと言う呼び名は英語で、古代ギリシャ語ではエウクレイデスと呼ばれています。