「速さ」と「賢さ」を備えたキヤノンのミラーレスカメラの最高峰モデル
EOS R1
最高の性能、最高の信頼性をコンセプトに開発された「EOS R1」。キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」初となるフラッグシップ機です。厳しい環境下でもプロフォトグラファーの仕事を止めないために、その時代の最先端技術や最高クラスの性能を注ぎ込み、新しい撮影体験を提供します。
2024年11月6日
「速さ」と「賢さ」を備えたキヤノンのミラーレスカメラの最高峰モデル
最高の性能、最高の信頼性をコンセプトに開発された「EOS R1」。キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」初となるフラッグシップ機です。厳しい環境下でもプロフォトグラファーの仕事を止めないために、その時代の最先端技術や最高クラスの性能を注ぎ込み、新しい撮影体験を提供します。
2024年11月6日
従来は、縦線測距のみだったため、羽を広げた野鳥のように、縦線の要素が少ない被写体や、バレーボールで手前にネットがある選手のように、被写体の顔に縦線が重なるシーンなど、ピントを合わせたい被写体に縦線の少ないシーンでは、被写体をうまく捕捉できなかったり、被写体より手前にある縦線の模様にピントが移ってしまうなどの課題がありました。被写体の形や絵柄、障害物に左右されずに撮りたい被写体にピントを合わせます。
これまで苦手だった縦線の要素が少ない被写体や、被写体の手前に縦線の障害物がある場面でも安定したAFを実現
狙った被写体にピントを合わせ続けるトラッキング(追尾)AFも強化しています。サッカーやバスケットボールのように、攻守が頻繁に入れ替わる集団スポーツでは、選手が交錯する中から、一人の選手にピントを合わせ続けたい場合、撮影者が意図せずに、近くにいる選手にピントが乗り移り、狙った選手からピントがはずれてしまうといった課題がありました。
トラッキングAFは、最初に被写体を「見つける(検出)」処理と、見つけた被写体に「ピントを合わせ追い続ける(追尾)」処理で構成されます。従来機種では、被写体を「見つける」部分は、ディープラーニング(以下、DL)を用いた処理を、見つけた被写体を「追い続ける」処理は、被写体の形や色、明るさなど、見た目の特徴を用いた処理を行っていました。
「EOS R1」では、「追い続ける」部分にもDL処理を拡大。事前に被写体の一連の動き(=特徴データ)を学習させておき、撮影時に、直前の時刻と現在の特徴データを比較することで、追い続けるべき被写体の色や明るさ、形が刻々と変化しても追うことができ、高精度にピントを合わせ続けることが可能になりました。また、サッカーやバスケットボールの試合では、選手が交錯して、トラッキングしている選手が一時的に別の選手の背後に隠れてしまう場合がありますが、「EOS R1」では、選手の「顔」を認識する際に顔の特徴を記憶しておくことで、再び選手が現れた際に、複数の中から記憶した特定の選手を見つけ直し、追い続けることができます。
手に汗握るゴール際の攻防。一瞬にして主役が入れ替わるスポーツの撮影で効果を発揮するのが、「アクション優先機能」です。狙った選手にピントを合わせ続けるトラッキングAFに対して、アクション優先機能は、ボールの近くで重要なアクションを行う選手にカメラが自動でピントを切り替えていく新しいコンセプトの機能で、サッカーのシュートやヘディング、スライディングなど、決定的な瞬間を捉えやすくします。ボールの位置や関節の状態などから重要なアクションを認識し、複数の人物の中から主役となる被写体をカメラが瞬時に認識する新しいアルゴリズムにより、難易度の高い撮影をサポートします。
肉眼で捉えることのできない瞬間を切り取る最高約40コマ/秒の高速連写と、狙った被写体にピントを合わせ続けるAFの高精度化を実現した「EOS R1」。高性能化の背景には、新開発のエンジンシステムが貢献しています。
「撮った写真を大きく引き伸ばして印刷したい」「画像の一部を拡大して表示したい」。
こうした期待に応えるために、カメラ内で高解像度な画像を生成できる「アップスケーリング」機能を搭載しました。
従来のアップスケーリングは、画像を拡大することで足りなくなる画素を、周囲の画素の色や明るさ情報を使ってつくりだす方法が一般的。しかしこの方法では、輪郭などの境界部分が強調されすぎたり、ボケてしまうなどの課題がありました。DL技術を活用し、境界部分の画素情報を忠実に推定することで、色や明るさを変えずに、縦横の画素数をそれぞれ2倍に拡大。自然な解像感を保ちながら、リアリティのあるアップスケーリング画像を実現しました。
カメラ内でのノイズ低減機能も強化しています。これまでは、ノイズを除去する際に、被写体のディテールまでが失われてしまうことが多く、プロフォトグラファーからも改善の要望が高い領域でした。DL技術を活用することで、「ノイズ」と「被写体」の成分を判別し、ノイズ成分だけを取り除く機能を確立。元の被写体の質感やディテールを損なうことなく、ノイズの少ない画像をカメラ内で生成できるようになりました。
最高の性能と最高の信頼性をコンセプトに開発したミラーレスカメラ「EOS R1」。製品名に「1」を冠する最高峰モデルには、フラッグシップ機にふさわしい先進性能を搭載し、撮影領域の拡大に貢献したいという思いが受け継がれています。キヤノンはこれからも技術を向上させ、映像表現の可能性を広げていきます。