鳥と親しむトリノート vol.7
庭に巣箱を架けてみよう!野鳥のための巣箱設置方法
2021年9月更新
おうちで庭を眺めていると、ムクドリ、シジュウカラ、スズメ…
と、かわいい小鳥たちがやってくることに気づきます。
実は近年、大木・老木が減ったことにより、野鳥たちは住宅難。
住み心地のいい巣箱を架けて、小鳥たちにプレゼントしてみませんか。
巣箱の選び方と設置の方法をご紹介します。
巣箱を利用する野鳥の種類は?
人がつくる巣箱を利用してくれる可能性が高いのは、日本で子育てをする留鳥と夏鳥。そのなかでも、大木や老木の洞(ほら)に営巣する野鳥たちです。身近な鳥にしぼると、シジュウカラ、ヤマガラ、スズメ、ムクドリなど。意外と少数派なんですね。
巣箱の穴のサイズは野鳥の種類によって異なる
どの野鳥に来てほしいかによって、適した穴の大きさ、深さ、底の広さは異なります。インテリア・エクステリアの飾り用につくられた巣箱は実用的ではない場合が多く、設置してもなかなか利用してもらえないかもしれません。下の表を参考に、ぴったりの巣箱を探してみましょう。底面に水抜き用の穴があり、屋根や側面が開けられる作りになっていると、お手入れしやすく便利です。
巣箱を架ける時期は秋から冬
野鳥の繁殖は、3月~5月ごろにはじまります。巣箱を設置するのはそれよりも前、秋から冬にかけて行うのが適しているそうです。翌年の秋には必ず中の巣材を取り出し、掃除・補修をして架け替えましょう。
巣箱に適した設置場所は日当たりが良く適度に開けた場所
日当たりと風通しがよく、湿度の低い場所を選びましょう。大型の鳥などの外敵から襲われにくい、少し人通りがある場所が好まれるようです。蛇が入りにくいよう、下枝の少ないまっすぐな木を選び、地面から2メートル以上の高所に架けます。雨や直射日光を避けるために、入口をやや下に向けるのがポイント。木の幹に結び付ける場合は、幹を傷つけないシュロ縄や麻ひもを使いましょう。
巣箱設置の注意点
放置したままの巣箱や傷んだ巣箱に野鳥が営巣すると、大型の鳥に狙われやすくなります。架けた巣箱は年に1度、必ずお手入れしてください。また、自然の中に巣箱を架けすぎると、巣箱を利用する種類の鳥だけが増え、生態系のバランスを崩してしまうことがあるので注意が必要です。
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