野鳥写真図鑑

キジバト

ハト目ハト科 全長約33cm

絞り:F4|シャッタースピード:1/640秒|ISO:1600|露出補正:0|焦点距離:500mm|一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)|撮影地:東京都

背に茶色いうろこ模様が目立ち、2羽(ペア)で見ることが多い。オスは低い声で「デデッポッポー」と鳴く(小鳥のさえずり同様、メスを呼ぶ、縄張り宣言という意味がある)。メスに迫るオス、巣の場所を示すオスは「クー クー」とも鳴く。

さえずり
地鳴き

※鳴き声が再生されます。

お父さんも乳がでる?

1年中ペアが見られるワケは?

ハトの仲間のうち、身近で普通に見られるのはキジバトとドバト(外来種 カワラバト)です。ほとんどの小鳥は栄養豊富な虫をひなに与えて子育てしますが、ハトの仲間は種子を食べて、それを自分の体内でミルク状(ピジョンミルク)にしてひなに与えます。しかも、ピジョンミルクはメスだけでなく、オスも与えることができ、秋冬でも、一年に何回も子育てできます。
ヨーロッパで「2羽のキジバト」が日本で言う「おしどり夫婦」の意味で使われるのは、四季を問わずペアでいるからでしょう。3羽でいるときには親子のことが多く、子どもは首のしま模様がないか、模様が薄いことで見分けられます。

キジバト 鳥類は、哺乳類のように水を吸い込むことができない。水を飲むときには、上を向いて流し込むのだが、ハトは例外で、下向いたまま水を飲むことができる。

「ハトハト」と飛ぶからハト?

本州以南では1年中見られるキジバトですが、北海道では「夏鳥」とされ、冬を越しません。
キジのメスのように茶色いことがキジバトの由来とされますが、「ハト」という名称はどこからついたのでしょう?羽音(はおと)が「ハトハト」と聞こえるので「ハト」とついたという説があります。たしかに、飛び立つ際に大きな音が聞こえますが、群れる習性が強いドバトのほうが音が大きく、羽音には、群れに危険信号を伝える役目があるとも考えられています。

ドバト(外来種 カワラバト) よく公園などに群れているドバトは、飼育用のハトが野生化したもの。色はさまざまだが、胸が緑や紫に光っている。
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