ムクドリ
スズメ目ムクドリ科 全長約24cm
開けた環境を好むので森には住まず、農地や人家付近に多い。スズメとハトの中間サイズの「ものさし鳥」となるが、尾はスズメより短い。オレンジ色の足とくちばしは九官鳥に似ている(キュウカンチョウもムクドリ科)。さまざまな声を出すが、警戒すると「ジャーッ」と鳴く。
地鳴き
地鳴き
※鳴き声が再生されます。
夏に増えて、冬に減る?
春夏は虫、秋冬は木の実
ムクドリはセキレイ科同様、トコトコ歩きで、地上で虫をとっています。秋には木の実も食べるようになりますが、これは小鳥では一般的。細いくちばしで木の実は丸飲みして、タネは消化しないままフンで出すので、種子散布に貢献します。
巣は木の洞につくります。洞ができるような大木が少なくなった今日は住宅難のようで、よく人家の隙間などに巣を作ります。
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毎年、異常発生?
毎年のように夏頃から、ニュースなどで異常発生しているように報じられます。繁殖後は巣立ち後の若い鳥たちも集まって、繁華街の街路樹などで集団ねぐらを作るようになります。集団ねぐらでは千や万の単位にもなるし、声も騒がしいので、増えたように思えるのでしょう。
野鳥の数は、地域、季節、年によっても違うので増減は簡単にはわかりませんが、その年生まれの若鳥の多くは一冬は越せないといわれており、冬には減ります。また、春先からはペアで分散し、一か所に集まらなくなるので、マスコミによる騒ぎも収束します。
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