野鳥写真図鑑

オオルリ

スズメ目ヒタキ科 全長約16.5cm

絞り:F5.6|シャッタースピード:1/400秒|ISO:400|露出補正:-0.3|焦点距離:700mm|一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)|撮影地:愛知県

キビタキと同じく、飛んでいる虫が主食で、4月頃広葉樹林に飛来する夏鳥。春と秋の渡りの時季には庭や公園にいることもある。オスは山の斜面の木の梢でさえずることが多く、春の渡り途中でも高木の上で見かける。さえずりはキビタキよりのびやかで、キビタキのピッコロに対してフルートに例えられる。

さえずり

※鳴き声が再生されます。

幸せの青い鳥と出会うには・・・

ヒヨドリを気にしていよう

身近な緑地にキビタキやオオルリがいるのは、東南アジアから北上して来る4~5月初旬まで。連休を過ぎる頃には繁殖する山地までたどり着くようです。
オスは渡り途中からさえずりはじめますが、他の鳥の鳴き声と聞き比べないと判別は難しいでしょう。そこで、身近な場所で日頃からよく鳴いているヒヨドリの鳴き声に注意して聞くことをおすすめします。笛に近い音色は似ていますが、ヒヨドリは典型的なさえずりがなく、春でも単純な鳴き方が多いので、複雑な鳴き方をしていたらヒヨドリ以外であると考えられます。弾む感じで繰り返しがあればキビタキ、伸ばす声を交えてのびやかなさえずりであればオオルリの可能性があります。

オオルリ(メス) メスは地味だが、繁殖相手の選択権はメスにあるので、派手である必要はないし、さえずりもしない。よく似たキビタキのメスは、スズメよりやや小さい。

大きくない?青くもない?

地味なメスはともかく、瑠璃色に輝くオスは簡単に見つけられそうですが、意外にもそうではありません。まずは大きさ。オオルリはスズメと比べてわずかに大きい程度ですから、間近で見なければただの小鳥に過ぎません。また、梢にいるのを下から見上げることが多く、白い腹や黒い胸は見えても青く輝く背はなかなか見えません。一部が見えたとしても、距離や光の具合によっては黒っぽく見えます。葉が茂った山地で見るよりは、早い時期の身近な緑地のほうが見やすいと思いますが、山で青いオオルリを堪能するには、山道を登りながら眼下の梢を探すとよいでしょう。

オオルリ(オス) 下から見たオオルリのオス。腹の白と黒い胸は目立つが、青い部分は頭の上が少し見えるだけ。

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