ツバメ
スズメ目ツバメ科 全長約17cm
日本のツバメ科8種もアマツバメ科3種もよく似ているが、本州から九州で身近で普通に見られるのがツバメ科のツバメ。オスのさえずりは長く複雑だが、最後に音がにごるのが特徴。
さえずり
地鳴き
※鳴き声が再生されます。
巣を使ったスープは飲めません
巣作りには、泥集め
ツバメ科は飛んでいる虫を飛びながら食べ、水飲み、水浴びも飛びながらするスズメ目で最も飛行にすぐれた仲間。
日本では虫が飛びはじめる春にやって来て子育てをし、飛んでいる虫が減る秋になると東南アジアまで渡ります。冬でも虫が飛んでいる地域なら食事には困らないでしょうが、そこでも飛びながら水飲・水浴ができるような開けた水面は不可欠です。
昼の間はほとんど飛んでいるツバメ科の鳥たちも、巣作りの時期には地上に降りて、巣の材料となる泥やわらを集めます。
ちなみに、高級食材としてスープの材料になるのは、地上に降りることがないアマツバメ目アマツバメ科の鳥の巣です。アマツバメの仲間は飛びながら草など集めますが、主な材料はアマツバメ自身の唾液です。
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夫婦関係は夏まで
毎年、ツバメがやってくるお宅でも、いつも同じツバメが渡ってきているとは限りません。野鳥は天敵に囲まれ、毎日がサバイバル。生存率が低いので、夫婦関係を長く続けられる種は少ないのです。ツバメはオスが先に飛来しなわばりを主張し、メスに選んでもらえないとペアにはなれません。
夫婦になれたとしても、子育てを終えた段階(夏)で親子や夫婦の関係も終わります。以後は群れていたとしても個々のつながりはなく、それぞれで生きのびなくてはなりません。
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