ウグイス
スズメ目ウグイス科 全長約14~15.5cm
            やぶの中にいて、スズメより低く濁った声で「ジャッ、ジャッ」と鳴く(地鳴き)。
オスが歌いはじめる春から山地や北に移動して繁殖するものが多く、都市部からは一時いなくなる。
          
さえずり
              地鳴き
              ※鳴き声が再生されます。
歌がうまいのは日陰者だから?
庭や公園にいても気づかれない
よく知られている「ホーホケキョ」は繁殖期の春夏にメスを呼び、なわばりを宣言するための「さえずり」と呼ばれる、オスだけの特別な鳴き方です。
          日が当たるような、開けた場所にはめったに出てきません。やぶの中では互いの姿を確認しにくいので、オスは着飾ってメスにアピールするのではなく、歌を発達させました。
          秋冬は庭や公園にもいるのにあまり気づかれないのは、地味な姿と地味な声(地鳴き)「ジャッ、ジャッ」を知らない人が多いためでしょう。
        

自然への手入れ不要も必要
最近、里山とともに、人が自然に手を入れることの大切さが見直されています。でも、手を入れるには生物多様性への配慮が欠かせません。
          「今年はウグイスのさえずりが聞こえない」ということはありませんか。
          ウグイスには子育てするにも低いやぶが不可欠です。やぶを刈り取りすぎたり、きれいに環境整備をしすぎたりすると繁殖できません。
          ウグイスが繁殖できないと、ウグイスに卵を預け(托卵)、子育てしてもらうホトトギスもいなくなります。本州以南の低地ではウグイスのほか、アオジ、シロハラなどが冬を越すにもやぶが必要です。
        














































































