商業印刷が実現する社会
アムステルダムの魅力を
工事中も美しく保つために
工事中を感じさせない、美しい仮設フェンス
列車を利用する人だけでなく、散歩したり、サイクリングしたりする人にもアクセスしやすく。街をより魅力的にするために、アムステルダム中央駅では7000台の自転車置き場の設置をはじめとした改良工事が進んでいます。
工事中であっても、駅を使いやすく、美しく保ちたいという要望に応えたのは、オランダの壁紙装飾サービス大手De Resolutie社です。アムステルダムのアイデンティティとなっている赤、黒、白でデザインした仮設フェンスは、工事概要の紹介や経路案内板も兼ね、駅舎と調和した空間を生み出しています。
日々変わる工事箇所や掲示情報に迅速に対応
今回De Resolutie社が制作したのは、長さ数百メートルにもおよぶビニール製のフィルム。これまでデジタルプリンターでは深みのある黒の表現が難しく、色の濃淡の縞が発生する、印刷したものにしわなどの変形が起きるという問題がありました。De Resolutie社は、キヤノン独自開発のUVgelインク技術を搭載した大判プリンター「Colorado」を導入することで、これらの問題を解決。さらに光沢印刷と光沢なし(マット)印刷の両方をこなせるメリットもDe Resolutie社にとっての大きな強みとなりました。
印刷後に乾かしたり、ラミネートを施す必要があった従来の印刷方法に対し、「Colorado」はこれらも不要にし、印刷会社の生産性向上に大きく貢献。アムステルダム中央駅の刻々と変わる工事状況に臨機応変に対応し、景観と工事の両立を支えています。