商業印刷が実現する社会
オフセット印刷にするか、デジタル印刷にするか
選ぶ必要はなくなりました
品質に厳しいお客さまが選んでいたオフセット印刷
グリーティングカード、チラシ、ポスター、パンフレットの企画・印刷から配送まで行うKampert-Nauta社は、オランダのオンライン印刷をリードする商業印刷プロバイダーです。オンライン印刷は、Kampert-Nauta社のビジネスの中心で、企業やプリントショップのお客さまなどからオンラインで注文を受け、オフセット印刷機とデジタルプロダクションプリンターを使い分ける「ハイブリッド」の印刷を行っています。
さらなる事業の拡大と効率化のためにKampert-Nauta社が導入したのは、独自の自動印刷ジョブ管理システムでした。オンライン注文の納品日時、印刷の量、印刷する紙(メディア)の種類、印刷の用途にもとづき、オフセットかデジタルかを自動で判断するシステムですが、前提として、オフセットとデジタルの仕上がりに差がないことが大切です。Kampert-Nauta社はデジタル印刷の今後の可能性を高く評価していた一方で、デジタル印刷が、これまで主流だったオフセット印刷と遜色がないことを確認し、どちらで納品しても注文したお客さまに満足してもらいたいと考えていました。
オフセット同等の品質でデジタルならではのメリット
Kampert-Nauta社から、画質がオフセットに匹敵すると高く評価されたのが、2020年にキヤノンプロダクションプリンティングが製品化したインクジェット方式のデジタルカットシートプリンター「varioPRINT iX3200」です。デジタルプリンターでありながら、さまざまな紙(メディア)にもプリントでき、何枚プリントしても画質は安定。調整の時間や刷り直しは少なくなりました。さらに、オフセット印刷のジョブをデジタル印刷に集約させることで、注文から発送までの一連の流れがスムーズに。オペレーターによる作業も大幅に削減され、セットアップやジョブの切り替え時間が短くなり、締め切り間近でも注文を受けることが可能になりました。
印刷を注文するお客さまにとって、オフセット印刷かデジタル印刷かは問題ではありません。Kampert-Nauta社は、さらに増え続ける、短納期を求めるお客さまのニーズに対し、高い印刷品質と合理化されたワークフローを両立しながら応えることに成功。デジタル印刷の真価がますます発揮され始めています。