鳥と親しむトリノート vol.9

バードウォッチングが楽しくなる!
ハシブトガラスとハシボソガラスの
見わけ方

2022年3月更新

わざわざ自然が豊かな場所に出かけなくても、
普段の生活の中でちょっとした
バードウォッチングを楽しむことができます。
今回は、みなさんにとって、最も身近な鳥のひとつである
「カラス」に注目します。

カラスは一種類じゃない!?

実はカラスのなかまは世界に130種類いると言われていますが、私たちが一年を通じてよく見かけるカラスは主に2種類です。近年都市部に増えていて、よく屋外のごみ置き場などでも見かけるのはハシブトガラス(学名: Corvus macrorhynchos 、全長約56cm)です。一方ハシボソガラス(学名: Corvus corone 、全長約50cm)はどちらかと言えば郊外の農地や草地などを好む傾向があります。ただし、同じ場所で2種類を見かけることもあります。この2種類のカラスの違いを見わけることは「野鳥を見わける第一歩」とも言われています。

ハシブトガラス(左)とハシボソガラス(右)

「ハシブト」と「ハシボソ」を見わける3つのポイント

1つ目が、くちばしです。名前からもわかるように、くちばしの太さが違います。くちばしが太く、先の方に向けて大きく湾曲しているのがハシブト、くちばしが細く、カーブがややなだらかなのがハシボソです。

2つ目が、頭の形。ハシブトは額が丸く、ちょっと出ているのが特徴です。一方、ハシボソは額がなだらかです。

3つ目が、鳴き声と鳴き方。ハシブトは澄んだ声で「カー、カー」と鳴きます。一方、ハシボソの鳴き声は濁っていて、「ガーガー」と、お辞儀をしながら鳴きます。野鳥写真図鑑から鳴き声を聞いてみましょう。どちらも、きっと一度は聞いたことがある鳴き声ですよね。

お辞儀をしながら鳴くハシボソガラス

ハシブトとハシボソを見わけてみよう

今度カラスに出会ったら「ハシブト」か?「ハシボソ」か?その場で確認してみましょう。この2種類のカラスについて、さらに詳しく知りたい方は野鳥写真図鑑もご覧ください。

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