ステークホルダーエンゲージメント
基本的な考え方
キヤノンは、さまざまなステークホルダーに対して自らの考えを発信するとともに、ステークホルダーの声に積極的に耳を傾け、相互理解を深めていくための対話を継続的に実施することが重要であると考えています。こうした認識のもと、全世界のグループ会社の担当部署が窓口となって、ステークホルダーとの緊密なコミュニケーションを図っています。ステークホルダーからいただいた意見をもとに課題を抽出し、地域ごとのニーズに適切に対処すると同時に、グローバル経営に関わる重要事項についてはグループ全体で共有し、課題の解決に努めています。
また、社外のステークホルダーからの問い合わせに対しては、キヤノンのWebサイト内に窓口を設けています。ここに寄せられた意見・要望は、関連部門と共有し迅速に対応しています。また、企業評価機関や投資家、専門家、NGO/NPOのみなさまとの意見交換を適宜行うことで、活動の充実を図っています。
サステナビリティレポートの制作を行う上でも、企画段階から第三者との直接対話を複数回実施し、開示内容についての協議を行っています。このほか、投資家や株主、サステナビリティ専門家などへのヒアリングも実施し、開示内容の評価や期待を確認するなど、ステークホルダーの期待に応える情報開示の実現に努めています。
以下、キヤノンが事業活動を行う上で重要度が高いと判断したステークホルダーとのコミュニケーション手段などを紹介します。
お客さま
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 高品質・高付加価値な製品・サービスの提供
- ● 適切な製品・サービス情報の提供
- ● 問い合わせへの対応
- ● サポートの充実
|
- ● お客さま相談センター
- ● サービスセンター
- ● Webサイト・ソーシャルメディア
- ● お客さま満足度調査
- ● ショールーム
|
教育・研究機関
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 光学技術
- ● 先端技術
- ● 共同研究
- ● 環境教育
|
- ● 共同研究開発
- ● 企業紹介・業務説明会
- ● キヤノン財団助成先への訪問
- ● インターンシップ
- ● 産学連携など研究推進部門とのミーティング
- ● 出前授業や企業協力講座への講師派遣
|
従業員
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 労働環境の向上
- ● 経営方針
- ● 福利厚生制度の整備
- ● キャリア形成の支援
- ● 評価/人事制度の整備
- ● 労働安全制度の整備
- ● 社内風土の向上
|
- ● 労使協議会・労使委員会
- ● 経営層からの情報発信
- ● 人材育成プログラム
- ● 社内公募制度
- ● 内部通報制度
- ● 従業員意識調査
- ● 安全衛生委員会
- ● コンプライアンスミーティング
- ● 人事相談窓口
|
NGO・NPO
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 難民問題、貧困問題などグローバルな社会課題への対応
- ● 被災地支援
- ● 生態系の保護・保全
- ● サプライチェーンリスク
|
- ● 生物多様性保全に向けた連携・協働プロジェクト
- ● 被災地における人道・災害支援活動
- ● グリーンサプライチェーンの実現に向けた連携
|
地域社会
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 地域コミュニティへの参画、企業市民としての責任の遂行
- ● 事業を通じた地域社会への貢献
- ● 地域社会における生態系の保護・保全
|
- ● 緊急災害支援
- ● 防災・防犯訓練
- ● 地域団体への参加
- ● 生態系保護・保全活動
- ● 地域イベントおよびボランティア活動
- ● 環境教育・啓発活動
|
株主・投資家
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 持続的成長に向けた中長期的な経営戦略
- ● 事業ポートフォリオの転換の進捗状況
- ● 財務状況
- ● 事業活動の動向と成果
- ● ESGへの取り組み
|
- ● 株主総会
- ● 経営方針説明会
- ● 決算説明会
- ● 機関投資家向け説明会
- ● 機関投資家個別ミーティング
- ● 投資家向け冊子・Webサイト
|
サプライヤー
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 調達方針
- ● 社会的課題解決に向けた要求
- ● 事業動向および取引実績分析内容
- ● 製品・技術の動向
- ● 化学物質情報伝達スキームの効率化
|
- ● 調達方針説明会
- ● サプライヤー調査
- ● 事業動向説明会
- ● 訪問説明
- ● サプライヤーによる技術展示
- ● グリーン調達の推進
|
官公庁・自治体
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 社会課題解決への積極的な支援
- ● 企業などとの連携強化
- ● 地域活性化の促進
|
- ● 官公庁との意見交換
- ● 自治体との意見交換
- ● 経済団体、業界団体を通じた対話
- ● 各種調査やアンケートへの協力
|
他企業
関心のあるテーマ |
主なコミュニケーション手段 |
- ● 産業界の動向
- ● 製品・技術の動向
- ● 複数業種にまたがる社会課題の解決
|
- ● 環境技術の供与のしくみへの参画
- ● COVID-19と戦う知財宣言の発表・推進
- ● IoT共通基盤技術の標準化への参画
|
外部からの評価
ステークホルダーのみなさまからの期待に応えるためにさまざまな取り組みを展開してきた結果、外部からの受賞や評価につながっています。下記リンクに主な受賞・評価をまとめていますのでご参照ください。