メディカルが実現する社会
より細かく見え、患者さんへの負担も少なく
次世代CTが医療の未来を切り拓きます

国立がん研究センターで、実用化に向けた共同研究が進められているキヤノンメディカルのPCCT

CTを劇的に進化させるフォトンカウンティングCT

脳、心臓などの臓器、あるいは血管や骨にいたるまで、全身のさまざまな部位の検査に使われるCT(コンピューター断層撮影)装置。体の周りからX線をあて、通りぬけたX線を検出器で読み取り、コンピューターで精密な断層画像をつくり出します。
病気の早期発見に大活躍するCTにおいて、いま、その概念を変える次世代CTとして注目を集めているのが、フォトンカウンティングCT(以下、PCCT)です。これまでのCTでは画像をつくり出すために検出したX線をまず光に変換し、その光を電気信号に変換する2段階のプロセスが必要なのに対し、PCCTはX線を直接電気信号に変換するため、画像に影響するノイズを大幅に少なくできます。ノイズがない分、少ないⅩ線量での撮影ができるようになり、被ばくのさらなる低減が見込まれ、治療効果の判定、再発がないかの確認など、CT検査を頻繁に受ける必要のある患者さんにとって大きなメリットになることは間違いありません。また、従来より小さなものまで識別できるようになり、たとえば、人間の体で一番小さい2mm程度の耳の骨はもちろん、より細い血管の観察が可能になると期待されています。

薬の到達具合もわかるようになる可能性

分解能はより高く、被ばくはより少なくなることが期待されています

さらに、PCCTでは、Ⅹ線エネルギー情報を可視化できるため、体内の特定の物質を濃度も含めて確認できるようになります。グループ会社キヤノンメディカルシステムズ(以下、キヤノンメディカル)が開発中のPCCTでは、いくつかの物質を指定するとそれぞれ色違いで表示し、たとえば、ある物質を含む薬がいま、どれぐらいの濃度で患部に届いているかなどの治療の効果を確認できるので大きな期待が寄せられています。
キヤノンメディカルのPCCTには、2021年にグループ入りしたレドレンテクノロジーズ(以下、レドレン。本拠カナダ)の技術が生かされています。レドレンはX線を受ける材料の結晶を均一に製造する技術、加工する技術に優れ、ばらつきのない安定した性能を達成。モジュール型の検出器を実現し、トラブルやメンテナンス時のスムーズな交換や、将来的な装置アップデートを可能にしています。さらに、キヤノンメディカルが、大量となるデータのリアルタイム処理、高精細画像に影響する架台の振動、装置内で発生する熱処理などの課題を、これまで培ってきたCTの技術とノウハウで解決し、実機を完成させました。
これからグローバル規模で医療機関とともに臨床による検証を積み重ね、製品化への歩みを進めるPCCT。世界中で、PCCTによる診断が受けられる日をめざして。キヤノンはPCCTの普及に向けてこれからも努力を続けていきます。

メディカルが実現する社会

立ったままでのCT検査。健康長寿がさらに進む時代へ

キヤノンメディカルシステムズが慶應義塾大学病院と共同で開発した立位CT。立っている時だけ現れ、原因がわからなかった痛みの診断や検査時間の短縮などに大きな期待が寄せられています。

より細かく見え、患者さんへの負担も少なく次世代CTが医療の未来を切り拓きます

少ないX線でも微細な部分まで鮮明な映像が得られ、次世代CTとして注目されるフォトンカウンティングCT。キヤノンは世界の医療機関とともに検証を進めています。

カテーテル検査を減らし患者さんの負担を少なく

日本最多の病床数を誇る藤田医科大学病院などとの共同開発で、超解像画像再構成技術を実用化。心臓CT検査の新たな可能性を切り拓いています。

診察・治療をできるだけ早く、安全に

低線量で高画質の画像診断ができるハイスペックのCT装置を搭載した、移動式コンテナCTが世界中で活躍しています。

さいたま市立病院はより高度に、より親切に

新病院へ衣替えしたさいたま市立病院で、キヤノンの2台のMRIが、開放的な検査空間と圧倒的な静音化、高精細な画像により、患者さんの負担を大きく減らしています。

「小さな異変も見逃さない」医療現場の情熱に超音波が応えます

国立がん研究センター中央病院では、被ばくがない超音波診断装置が、がんの早期発見と治療精度の向上に貢献しています。

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