キヤノンの仕事と人

電気・電子系 システム検証技術

デジタルプリンティング事業本部

松井 翔マツイ ショウ

2007年入社

世界中のお客さまに品質を保証する仕事

入社してから一貫して、オフィス向けの複合機の電気評価業務を担当しています。電気評価とは、お客さまに安全な製品を安心して使ってもらうために、新製品の立ち上げの段階で、世界中の販売国の規格や、キヤノン独自に決めた品質基準を満たしていることを確認し、保証する仕事です。「よりお客さまに近い立場の技術者になりたい」という想いをもっていたので、今の仕事にとてもやりがいを感じています。仕事をしていて感じることは、「良い品質を保証する」ことの難しさです。品質の良し悪しは最終的にはお客さまが決めることで、メーカー側では決められません。それでも私たちはお客さまの代表として、その製品を良いと思ってもらえる品質の基準を決めて評価し、保証します。その品質基準は、世界中すべてのお客さまに100%満足してもらえるものではないかもしれませんが、限りなく100%に近づけることが我々のミッションだと思っています。

若手のうちから責任ある仕事を

就職活動を始めた当初は、自分のやりたい仕事が分からず、かなり焦りを感じていました。ただ迷っていても仕方がないと思い、自分に合った会社を探すために、とにかくいろいろな企業の説明会に参加しました。その中で、自分に合っていると思ったのがキヤノンでした。私が何より魅力に感じたのは、実力主義という点です。実力主義の環境の中で働けば、常に高い目標をもち、高いモチベーションを維持しながら仕事に取り組めるのではないかと思いました。実際に、入社してから2年目で、映像事務機事業部の中核となるimageRUNNER ADVANCEシリーズの1製品を担当し、4年目には、その後継機の電気評価チーフを担当しました。このシリーズは、事業部としては大変期待される製品であり、お客さまの安全に直結する仕事ですので、大きなプレッシャーを感じましたが、その分、やりがいも感じながら仕事ができました。キヤノンは、こういった責任のある仕事を若手のうちから任せてもらえる会社です。実力主義の中で、いい刺激を受けながら仕事ができていると思います。

より素早く市場の声を吸い上げ、反映させたい

常により多くのお客さまに満足してもらえる製品づくりを意識して仕事をしていますが、世界中にいるお客さまの使い方に対して自分たちの想定が不十分で、クレームを受けたこともありました。自信をもって世に出した製品であっただけに、市場からの厳しい意見を聞いたときは、大変ショックを受けました。ただ、このときに市場の要望を聞けたおかげで、次の新製品評価にフィードバックし、より満足してもらえる新製品を発売することができました。この経験から、今後さらに販売国を拡大していく中で、素早く市場の声を吸い上げ、新製品の評価へ反映していくことが重要だと感じました。そのためにも、今後は海外の販売会社に赴任し、実際に製品が使われている現場を自分の目で見て、それをリアルタイムに新製品の評価へフィードバックする役割を担いたいと考えています。

就職活動生のみなさんへ:まずはたくさんの人と話すことから

自分がどういう仕事がしたいのか、まだわからないという人は、まずは職種や分野にとらわれず、多くの企業説明会に行って、たくさんの人と話をしてみてください。きっと「こんな人になりたい」とか「こんな仕事がしたい」という気持ちが芽生えてくると思います。キヤノンは、多くの事業をグローバルに展開している企業なので、みなさんの希望をかなえるチャンスが多い会社だと思います。キヤノンに入社された際には、一緒に仕事ができることを楽しみにしています。お客さま満足度1位のキヤノン製品を、一緒に作っていきましょう。

※ 個人情報保護の観点から、仮名を使用している社員もいます。
※ 取材時の所属のため、異動している社員もいます。