パートナーシップ
WIPO GREEN活動を通じた
環境問題への取り組み
キヤノンは世界知的所有権機関(WIPO)が運営する、環境技術の活用を促進するためのプラットフォーム「WIPO GREEN」にパートナーとして参加。WIPOと協力して環境技術の普及に貢献しています。
WIPO GREENとは
2013年、環境技術の開発と普及の後押しを目的に設立されたプラットフォームです。保有するデータベースやネットワークを通じて、環境に優しいイノベーションの当事者をつなげることで、気候変動や食料危機、地球環境に対する国際的な活動を支援しています。データベースには、世界中のパートナー各社から提供された12万件以上(2021年10月現在)の技術とニーズが登録されています。
キヤノン知財の環境問題に対する取り組み
キヤノンは企業理念「共生」のもと、環境ビジョン”Action for Green”を掲げて環境への取り組みを推進してきました。2019年12月からは、環境問題解決に向けた知的財産面からの支援・貢献の一環として「WIPO GREEN」にパートナー企業として参画しています。キヤノンは、「WIPO GREEN」のデータベースに、バイオプラスチックやリサイクルプラスチックに関する技術、燃料電池に関する技術など32件(2021年10月現在)の特許を登録しており、今後登録する技術を拡大していく予定です。
キヤノンの技術が環境保全関連技術を必要とする企業や個人に活用され、環境問題の解決につながっていくことを期待しています。
WIPO GREEN データベース登録技術の例
【特許 第5279966号】
従来は回収された樹脂を用いて、未使用樹脂を利用した成形品と同等の強度や難燃性をもつ成形品を得ることは困難でした。この発明は、回収材(ポリカーボネート樹脂とABS樹脂のアロイ樹脂)にゴム成分とドリップ防止剤を少量添加することにより、強度と難燃性の点で、未使用樹脂との差が小さくなるように再生樹脂の特性を回復させることを可能にするものです。