「魅力あるものづくり」へ ~新たな価値の創造~
光半導体センサーなどの製品のキーとなる部品、レーザープリンターの心臓部であるトナーカートリッジなどを生産しています。光半導体センサーのパッケージ生産において、得意とする高品質製造技術にクリーンアッセンブリー技術を融合することで、世界最高水準の品質を実現し、つねに、より高性能、高品質なものづくりに挑戦しています。
真空技術を基盤に、有機ELディスプレイの生産を支える
スマートフォンやテレビなど、身近な製品に欠かせない有機ELディスプレイの製造装置において確固たる地位を築いています。人の和と独自の技術で、真空下での成膜装置など、先進的な製造装置の開発・製造・販売サポートを展開。つねに変化する時代に挑戦しています。
インクジェット技術とともに進化を続ける基幹工場
インクジェットプリンターの本体、インクカートリッジ、インクタンクなどの生産を行っています。
自前で生産設備や金型の設計、製作、保全まで一貫して実施。部品加工、精密組立、成形、など幅広い技術を備え、ものづくりの現場で培ってきた匠の技と、IoT技術の融合で高度な生産技術を確立し、高品質かつ信頼性の高いものづくりを実現しています。
医療現場を支える高い品質と技術のものづくり
キヤノンの成長事業であるメディカル事業の主軸として、CT装置やMRI装置をはじめとしたさまざまな医療機器の開発、製造、販売、技術サービスを行っています。
世界中の人々の生活・健康に長く貢献する製品を作り上げる、少量多品種ものづくりを推進。自動化を推し進めながらも、「現代の名工」をはじめ、人の手によるものづくりも受け継がれています。
100年を超える技術で医療・工業・科学技術分野に貢献
1915年に日本で初めてX線管を発売して以来、100年以上にわたり最先端の性能と高い信頼性のある電子管および電子デバイスを提供してきました。
現在、X線を用いた医療診断装置、食品や電子部品等の検査装置、高エネルギー粒子を用いた科学技術研究装置などで使用されているシステムのキーコンポーネントを中心に事業を展開。
技術力・ものづくり力をさらに高め、お客さまに価値ある商品を提供し続けます。
光学技術の粋を集めた、レンズの主力工場
レンズの主力工場として、カメラの交換レンズ、テレビ局などで使われる放送用レンズ、その他光学部品を生産しています。技術の粋を集めた「白レンズ」と呼ばれるプロ向け望遠レンズなどの高級レンズが1本1本作られており、キヤノンの名匠やマイスターなど、卓越した技能者を多数輩出。また、水を多く使うレンズ工場として、使用した水の完全リサイクル使用を実現するなど、環境面でも世界をリードする取り組みを導入しています。
半導体チップやディスプレイをつくる装置を、世界へ
半導体チップやディスプレイパネルを製造するための「露光装置」という産業機器の開発・生産を行っています。 100万分の1mm単位での精度が求められるため、キヤノンが得意とする光学技術や精密技術を生かした大型ミラー(レンズ)や位置決め制御、高速計測など、広範囲な分野の最先端技術を駆使。なかには2階建ての家ほどもある大きな装置を、ほこりやごみを抑えた「クリーンルーム」で生産しています。世界を相手にビジネスを展開。できあがった装置は、世界各地にある名だたる工場へと出荷されていきます。
先進の金型技術により、世界の産業に貢献
自動車、電気製品、カメラ、事務機、文具、食品容器、医療機器など多様な製品ジャンルの生産に使用される「プラスチック金型」の専業メーカーとして、高精度・高耐久・高生産性の精密金型を生産しています。独自の生産技術、金型技術の開発やそのための技術人材、技能人材の育成にも力を入れており、金型設計製造の専門企業として、最新の技術と製品を提供しています。
独創的な材料技術で新たな価値を創造し社会の発展に貢献
光学結晶および真空蒸着材料の開発・製造・販売や光学用塗料・接着剤の販売を行っています。人工蛍石の量産化に世界で初めて成功するなど、蒸着材料分野にも進出しその技術を発展させてきました。2016年からは全固体電池用の電解質材料の開発も開始。環境規制に対応した安心・安全な材料やクリーンエネルギー社会を見据えた製品開発により事業領域を拡大させています。
キヤノンのキーコンポーネント生産拠点
キヤノングループのキーコンポーネント生産拠点で、インクジェットカートリッジ、医療機器を生産しています。自主事業では、コンタクトイメージセンサー、プリント配線板の開発・設計・生産・販売、そして特許取得までを一貫して行っています。
プリンター関連のコンポーネントでは高い生産技術で高品質な生産を、医療機器関連のコンポーネントでは法規制に対応した品質保証体制で生産しています。
合成技術・精製技術により、高純度な材料をお客様へ
有機エレクトロニクス材料、有機EL材料をはじめとした高機能材料のほかカードプリンター用インクを生産。電子写真用のOPC※(有機光導電体)原材料の開発や生産で培った合成技術や精製技術、その量産技術を、高機能コーティング材料の開発・生産に活用しています。企画・開発・生産・販売を一貫して手掛けるメーカーとして、お客さまのニーズに合わせた高品質で環境負荷の少ない製品の開発に取り組んでいます。
※ organic photoconductorの略。光を照射すると導電性が生じる有機化合物
効率化を進め、ディスプレイ・半導体業界に貢献
スマホのディスプレイの製造に不可欠なFPD(フラットパネルディスプレイ)露光装置、半導体露光装置のユニットを製造しています。敷地内には、キヤノンセミコンダクターエクィップメント、キヤノンモールド阿見事業所があります。センサーで周囲の環境を認識をするAGV(無人搬送車)などを導入し、生産の効率化を進めています。
世界シェアNO.1のi線半導体露光装置を製造する「ものづくり力」
キヤノンが世界1位のシェアを誇るi線半導体露光装置を生産しています。半導体露光装置は、ナノメートル単位の制御が要求される超精密な大型の装置で、製造には高いレベルの技術・技能が必要です。
スマホ、データセンター、生成AIや自動運転など、中長期的に需要拡大が見込まれる半導体デバイスの生産を技術・技能の向上でけん引し、世の中に貢献していきます。
キヤノンのリユース・リサイクル事業を集約した環境事業拠点
キヤノンの複合機やトナーカートリッジなどのリユース・リサイクルを行っています。使用済み複合機は分解・清掃してRefreshedシリーズとして再製造。また、使用済みのトナーカートリッジは独自のリサイクルシステム「CARS-T※」により、金属や各種プラスチックなどへ選別・再生を行っています。これらの活動により限りある資源を有効に使い、資源循環型社会の実現に貢献しています。
※ Canon Automated Recycling System for Toner Cartridge
高分子技術、精密形成・加工技術を駆使したものづくり
レーザープリンターの心臓部であるカートリッジやプリンターの性能を決定づける高分子精密機能部品、さらには遮光塗料や接着剤などを生産。ものづくり部門には、化学のみならず、機械、電気、物理、情報工学、経営工学などさまざまな技術分野の人材が集まり、高分子精密機能部品の技術力を土台に、新たな分野への事業展開もスタートしています。
「メイドインジャパン」に強いこだわりをもち、新たな領域に果敢に挑戦
カメラやプリンター向けの精密コンポーネント、ドキュメントスキャナー、モバイル決済端末、小型生産機器、医療関連機器、さらには人工衛星をはじめとした宇宙関連事業など、多岐にわたる製品・サービスを提供。「開発」「製造・生産技術」「企画・販売」が一体となった全員参加型のものづくりで、高い生産性と高品質を実現。既存の事業領域にとらわれず、幅広い分野に積極的に挑戦しています。
事務機のマザー工場であり、ものづくり人材育成の総本山
オフィス向け複合機や商業印刷機の研究開発・生産の中枢を担っています。タイやマレーシアなど、事務機生産のものづくり現場で活躍するリーダーの研修も行われる事務機のマザー工場で、生産現場では、知恵テクをはじめとした改善活動が活発に展開されています。
ものづくり人材育成を統括するものづくり研修所が本拠を構え、メカトロニクスやプログラミング研修、さらには技能五輪の選手の研修の場にもなっていて、ものづくり人材をいちから育てる環境を整えています。
開発、生産、品質、事業が一体となったものづくり
複合機のフィニッシャーやペーパーデッキ、自動製本装置などのペーパーハンドリング装置で世界をリード。ラベルプリンター、カードプリンター、モーターなどの事業も展開しています。開発・品質・生産・事業の各部門が一体となった「コンカレント体制」を推進し、スピード感のある商品化と高品質を実現しています。
超高真空技術を基盤として、半導体や電子部品製造を支える
半導体や電子部品を製造するための、スパッタリング装置、ドライエッチング装置、ウエハー接合装置(原子拡散接合装置)をはじめ、真空計などの計測機器の開発、製造、販売、サービス事業を展開しています。
宇宙空間のように不純物の少ない超高真空技術を研鑽(けんさん)していくことで、半導体製造の未来を拓いていきます。
生産革新発祥の地として、進化し続ける
レーザービームプリンターの本体やトナーカートリッジ、半導体露光装置に使用するユニットなどを生産しています。1998年にキヤノングループの中で先陣を切ってセル生産方式を導入し、いち早く多品種少量生産に対応した「生産革新発祥の地」です。
現在も、構想~設計~製作までを完全内製で行う装置の「自動化」、部品成形や材料の「内製化」、部品入庫~生産~製品出荷にいたるまで全工程の「デジタル化」に取り組むなど、ものづくりの進化を続け、生産コストの削減/品質維持向上を追求しています。
自動化技術で磨きをかけた半導体製造装置
後工程に使われるダイボンダーなどの半導体製造装置をはじめ、電子部品関連装置・組み立てラインなどの装置を開発・生産しています。マイクロメートル※単位での制御技術で高精度・高生産性の半導体チップの接合を実現。半世紀以上培ってきた自動化技術で半導体産業を支えています。
※ 1マイクロメートルは、100万分の1メートル(=1000分の1mm)
最先端の製品を最先端の技術でお客さまにお届けする、ものづくり総合拠点
世界一のものづくりを目指し、映像に関わるあらゆるキヤノン製品事業と、製品のみならず、自動機・装置の自社開発・製作・重要な部品の生産・市場サービス事業など、総合ものづくり企業として日々進化しています。
世界中で使われる製品を「信頼」を合言葉に生産
レーザープリンターの心臓部「トナーカートリッジ」、インクジェットプリンターの「インクカートリッジ」、複写機・複合機用の「トナーボトル」などを世界中に届けています。進化する技術を積極的に取り入れ、部品や装置の自社開発・生産や、ロボット技術による自動化などを推進。国際競争力のあるものづくりに努め、一人ひとりがいきいきと働くことができる企業をめざしています。
多品種・多機能型の量産を担う、総合ものづくり企業
ハイアマチュア・プロ向けのコンパクトデジタルカメラ、ミラーレスカメラ・デジタル一眼レフカメラ、ネットワークカメラなどキヤノンの映像製品を集中生産しています。
ものづくりも自動機を含め、最先端のスマートファクトリーとして、グローバル企業、そして世界最高水準のものづくり企業をめざし、知的生産を日々進化させています。
次世代生産拠点として、新たなるものづくりに挑戦
デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、カメラ用交換レンズ、プロ向けのデジタルビデオカメラを生産しています。2019年にキヤノングループの英知を結集した未来型新工場を稼働。大量生産から少量生産まで、効率的な生産を行う一方、多種多様な分野の製品の効率的な生産方法の構築ができる「スマートファクトリー」として歩みを進めています。
トナーカートリッジの生産やリサイクルを行う米州の製造・技術統括拠点
Canon Virginia, Inc. は、複写機・レーザープリンター本体を生産する事務機工場として1985年に設立。現在は、トナーカートリッジや複合機向けトナーの生産に加え、製造受託などの自主事業、販売サポート、リサイクル事業に注力し、米州の製造・技術統括拠点としてビジネス拡大に貢献しています。
Canon Environmental Technologies, Inc.は、使用済みカートリッジの回収、再利用を目的に1996年に設立。トナーカートリッジの回収量においてキヤノングループ最大のリサイクル拠点として環境活動に取り組んでいます。
商業印刷のリーディングカンパニー
1877年設立。2010年、キヤノングループ入りしました。
商業印刷、パッケージ印刷、大判印刷市場向けに、高性能デジタル印刷機やワークフローソフトウエアを開発・製造しています。主力製品は、大量印刷が可能なロール給紙印刷機・枚葉印刷機やCAD/GIS(地理情報システム)向け大判プリンターです。リサイクル性に優れた製品設計を通して環境に配慮しつつ、画質、耐久性、安定性など製品性能向上を追求しています。
段ボール箱・ラベル向け印刷機の生産拠点
1972年設立。2022年、キヤノングループ入りしました。
医薬品・化粧品、食品・飲料、温かい食品トレー、工業製品・技術製品など、さまざまな分野のパッケージを製造する企業向けに、段ボール箱やラベル向け印刷機を製造しています。
欧州初のキヤノン生産拠点として設立され、複合機を再生産
1972年、キヤノン初の日本国外の事務機器生産拠点として設立。オフィス複合機の生産を長年続け、現在ではリマニュファクチャリングの中心拠点の1つとなっています。徹底した品質管理による生産のほか、EUの環境管理監査制度(EMAS)にいち早く適合し、ISO 14001の認証も得るなど環境に配慮した取り組みを実施。人材の育成にも力を入れ、印刷システムのトレーニングセンターで、メンテナンススタッフ向けの研修を行うなど、若手を中心にキャリア形成サポートを積極的に行っています。
欧州の化成品生産・リサイクル拠点
1983年設立。オフィス複合機に使用するトナー容器の生産および市場から回収したトナー容器の再利用、レーザープリンターに使用するトナーカートリッジの生産およびリサイクルなどを行っています。自動機から手組みまで多岐にわたる生産工程を有し、自社内で装置や治工具の設計・製作も行うことで、世界最高水準の品質をめざしています。医療制約者※に対しても手首の負担を減らす補助具で工夫をするなどあらゆる社員にとって働きやすい職場環境を構築しています。
※ 産業医に認定された、通常の条件下で職務を遂行することを妨げる疾病または障がいをもつ従業員
30年以上中国で培った技術力で高品質の製品を製造
1989年に設立。設立当初からレーザープリンター用トナーカートリッジの生産、レーザープリンターユニットの生産、および市場で回収した使用済みカートリッジの分解リサイクルを行ってきました。さらに2019年からは、これまで培ってきた技術とノウハウを生かし、金型・装置・部品ユニットなどの外販事業も行っています。
よりよいものづくりをめざして変身し続けるプリンター工場
2001年設立。レーザープリンターを中心に生産しています。生産性向上はもちろん、作業者の機能性・安全性を配慮した生産スタイルの確立など、さまざまな改善活動を実施し、よりよいものづくりをめざして変身を続けています。
また、屋上に太陽光パネルを設置し、工場で使用する電力の一部を賄うなど、環境にも配慮しています。
中国市場向け事務機の主力生産工場
2001年設立。中国におけるキヤノンの事務機の重要拠点として、カラー複合機、モノクロ複合機、インクジェットプリンターを製造しています。ものづくりのノウハウを蓄積し、つねに高品質な生産ができる工場づくりを進めています。
カメラ関連の生産の中心を担うキヤノン初の海外生産拠点
1970年設立。デジタルカメラ、カメラ用交換レンズ、ネットワークカメラ、カメラ用アクセサリー、精密金型などを生産しています。特に、デジタルカメラと交換レンズの主要生産拠点として、金型設計・製作、部品製造から最終製品の組立、梱包にいたるまで一貫して推進。すべての工程において品質管理を徹底しています。
充実した設備のもとさまざまな部品・製品を効率よく生産
2008年設立。レーザープリンターの本体・ユニットのほか、インクジェットプリンターのヘッド部分やデジタルカメラのズームにも使用されるモーターなどを生産しています。 柱が1つもなく自由にレイアウト変更可能な生産ラインやクリーンルームなど、充実した設備を活用し、高い品質のものづくりを実現しています。
再生エネルギーを活用するベトナムのプリンティング製品の生産拠点
2001年に操業を開始し、タンロン・ティエンソン・クエボーの3工場で、インクジェットプリンター、レーザープリンター、スキャナーなどを中心に生産しています。また、工場の屋根に太陽光パネルを設置して電力を確保するなど、多様な環境活動を展開しています。
地域に密着したインクジェットプリンターの生産拠点
1990年に設立。インクジェットプリンター、大判プリンター、複合機のフィニッシャー、商業印刷機、サービス部品など製品本体から消耗品まで幅広く生産しています。ハイテクとラチャシマの2工場を有し、30年を超える生産の経験とノウハウを基盤に、生産設備・自動機の内製や生産革新活動を推進しています。持続可能な社会の実現に向けた地域貢献・CSR活動も積極的に展開し、タイ国内において権威ある表彰を継続的に受賞しています。
高品質な製品を世界へ供給し続ける事務機の主力工場
2011年設立。オフィス向け複合機の主力工場で世界に向けて出荷しています。
高品質な製品を高い生産性で安定的に供給する体制をめざし、日々の改善を実施しています。
キヤノンのフィリピンにおける唯一の生産拠点
2011年設立。フィリピンで唯一のキヤノングループの生産拠点としてレーザープリンターの本体、サービスパーツを中心に生産し、モールド成形や基板実装※の内製設備を備えています。地域社会への貢献、環境負荷削減の取り組みにも力を入れています。
※ 電子回路を動かせるように、プリント基板に電子回路をはんだ付けする工程
半導体製造の後工程で使われるダイボンダーの生産拠点
1995年設立。キヤノンマシナリーの子会社で、半導体製造装置であるダイボンダーを製造しています。日本の工場からの計画的な機種移管により効率的な量産に貢献。キヤノンマシナリーの生産部門との連携により、日本国内での生産と同レベルの高品質なものづくりを実現しています。
光学レンズの主要生産拠点
1988年に設立。光学レンズの主要生産拠点です。長年にわたり蓄積・継承してきたノウハウとスキルを活用して、最高品質のレンズを世界に向けて生産しています。
自動化・環境活動を推進するカメラ・レンズユニットの生産拠点
1988年設立。デジタルカメラのシャッターユニットやコンポーネントなどを中心に生産しています。部分的にさまざまな種類の自動機を取り入れながら高度なものづくりを展開。
また、環境活動にも力を入れており、雨水再利用システムを活用した省エネ活動や、太陽光発電システム導入による電力使用量の削減、清掃・ゴミ拾いや近隣住民への廃油のリサイクル指導など地域に根差した活動も実施しています。