野鳥写真図鑑

アカゲラ

キツツキ目キツツキ科 全長約23.5cm

絞り:F4|シャッタースピード:1/400秒|ISO:400|露出補正:0|焦点距離:500mm|一眼レフカメラ(APS-Cサイズ)|撮影地:北海道

ユーラシア大陸に広く分布し、北海道では低地の林、本州中部以北では山地で普通に見られる。ただ、本州西南部や四国では少なく、九州以南にはいない。「キョッ、キョッ」と強い声で区切って鳴き、「ケレケレケレ」と続けることもある。

鳴き声
ドラミング

※鳴き声が再生されます。

舌が脳を守る不思議な仕組み

かすりの着物に赤い腰巻?

昔、アカゲラは「絣(かすり)の着物に赤い腰巻」と例えられていました。なるほど、上面の黒地に白く細かい縞模様はかすりの着物の柄を思わせますし、下腹の赤い部分は腰巻をしているように見えます。しかし、近年は日本人でも絣(かすり)の着物や腰巻を知らない人が増えているので、「チェックのシャツに赤パンツ」と例えた方が分かりやすいかもしれません。
赤い下腹に縦斑(じゅうはん)があるオオアカゲラがいるのはアカゲラより深い山林です。下腹が赤くないコアカゲラはコゲラくらいのサイズで、日本では北海道にしかいませんが、ヨーロッパでは広く分布しています。

アカゲラ(メス) キツツキの仲間の雌雄は、頭の模様に違いがあることが多い。アカゲラではオス(写真上)は後頭部の一部が赤く、メスは頭上部の全体が黒い。

固い木をつついて頭は大丈夫?

キツツキの仲間は小鳥とは異なり、オスが繁殖期にさえずることはありません(アオゲラにはオスが繁殖期にだけ発する声もあります)。そのかわり、繁殖期にはよくドラミングをします。連続して木をつついて音を響かせるドラミングは、1秒間に20回もつついたりするので、脳震盪(のうしんとう)にならないのか、心配になります。
虫を食べるときも、巣穴を掘るときも、木をつつくキツツキの仲間には、衝撃から脳を守る特殊な構造があります。外からは見えませんが、舌の付け根にあたる舌骨(ぜっこつ)と筋肉の部分が、鼻の穴から出て伸び、頭骨を一回りして口元まできています。どのような進化でこんな構造になったのか不思議ですが、舌につながる筋肉部分は頭骨を保護している上に、舌骨をおし出して舌を伸ばす働きもあります。それによって舌を長く伸ばすことができ、深い穴の奥にいる虫を食べられるワケです。

キツツキの仲間の頭部の特殊な構造 外からは見えないが、皮膚の下で舌の部分が頭骨を一回りしている。

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