- ガラスのコップ
- ガラス棒(とう明のガラス製マドラーでも良い)
- サラダ油(コップ半分)
(または、非常に濃(こ)い砂糖水…コップ1杯の砂糖をコップ2/3杯の水で溶かしたものなど)
光でてじな
くっ折は、くっ折率が異なる物質の境界で起こります。
では、くっ折率の差がほとんどない場合は、いったいどうなるでしょうか?
サラダ油、ガラスのコップ、ガラス棒を用意します。
ガラス棒をななめにさしこみ、サラダ油を注ぎます。見え方を観察します。
サラダ油はガラスに近いくっ折率を持つので、油からガラスに光がさしこんだときに起きるくっ折の角度は、たいへん小さいものになります。
油につかった部分のガラス棒が見えにくくなるのはこのためです。
つまり私たちがとう明なものを見分けているのは、そのくっ折率のちがいを見ていることになります。
また逆に、くっ折率がちがえば、完全にとう明なものでも見えます。道路などで立ち上る陽炎(かげろう)などは、そのひとつの例です。
なお、ガラス棒に使われているガラス種類によっては、見えにくくなる度合いが異なります。
見方によっては、完全に見えなくなるようなガラス棒とサラダ油の組み合わせもありますので、いろいろ試してみるとおもしろいでしょう。
山村 紳一郎(やまむら しんいちろう)先生
さまざまな雑誌や書籍、イベントで自然科学の最先端情報から科学の楽しみ方・遊び方を、紹介・提案し続けるサイエンスライター。
和光大学非常勤講師。成蹊学園サステナビリティ教育研究センター客員フェロー。
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