光を体験しよう 〜光のじっけん室〜

レンズとミラーを作ってみよう

鏡台で遊ぼう

不思議なくり返しの世界が見えてきます。
むずかしさレベル 1

鏡を組み合わせることで起こる不思議な現象を、鏡台や手鏡を利用して実験します。

準備するもの

  • 三面鏡台
  • 手鏡(数枚)
  • 色えん筆など目立つもの
  • 懐中(かいちゅう)電灯など

組み立てよう!

step1 すすめ方
2枚の鏡で角度を変えて観察してみよう。色えん筆は何本見えるでしょう?

2枚の鏡で角度を変えて観察してみよう。色えん筆は何本見えるでしょう?

  1. 2枚の鏡を、120度になるように並べておき(三面鏡台の場合は2面の向きを調節して120度にします)、そのまん中に色えん筆などを立ててのぞいてみましょう。
  2. 鏡の角度をせばめて90度(直角)度にしてみましょう。色えん筆は何本見えるでしょう。
  3. 鏡の角度をさらにせばめていくと、見える色えん筆はどんどん増えていきます。60度、45度、30度…と、見える数を調べてみましょう。
step2 すすめ方
懐中(かいちゅう)電灯ではどう見えるでしょう?

懐中(かいちゅう)電灯ではどう見えるでしょう?

色えん筆の代わりに懐中(かいちゅう)電灯を使って同じ実験をします。懐中(かいちゅう)電灯を動かすと、鏡に映っている懐中(かいちゅう)電灯も動きますが、全部が同じ動きをするでしょうか?

観察してみよう!

手鏡の2枚を平行に置き、中をのぞき込んだり懐中(かいちゅう)電灯で照らしてみましょう。不思議なくり返しの世界が見えるはずです。

手鏡はガラスでできていますので、落として割ったりしないように注意しましょう。また、鏡台などを使うときは、かならずお家の方に断ってからにしましょう。

2枚の手鏡の中をそぞきこんでみましょう。どんなものが見えるでしょう?

2枚の手鏡の中をそぞきこんでみましょう。どんなものが見えるでしょう?

不思議なくり返しの世界が見えてきます。

不思議なくり返しの世界が見えてきます。

もっとしろう!

三面鏡台や手鏡3枚を使い、鏡の角度をそれぞれ60度にすると、万華鏡(まんげきょう)のようなはたらきになります。試してみましょう。

なぜ

鏡に映っているものは、鏡の面をはさんで実物と対しょうの位置にあります。2枚の鏡ではそれぞれの鏡が相手の鏡を映すので、両方の鏡に同じパターンがくり返されることになります。このとき、1周360度を鏡の角度で割った答えが、左右合わせたくり返しの数になり、色えん筆は(実物も合わせて)この数だけ見えることになります。

山村 紳一郎(やまむら しんいちろう)先生
さまざまな雑誌や書籍、イベントで自然科学の最先端情報から科学の楽しみ方・遊び方を、紹介・提案し続けるサイエンスライター。
和光大学非常勤講師。成蹊学園サステナビリティ教育研究センター客員フェロー。

まとめてみよう!

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