光を体験しよう 〜光のじっけん室〜

光でてじな

ソーマトロープを作ろう

タテに回転させると、どんな絵に見えるでしょう?
むずかしさレベル 1

映画やアニメーションなど、ムービーの原点となった、たいへんシンプルな玩具(がんぐ)を作ります。
人間の視覚が持つ、残像現象を利用したものです。

準備するもの

  • 厚紙(工作用紙など)
  • タコ糸(細めのもの)
  • 画用紙
  • 木工ボンド
  • コンパス
  • はさみ
  • カッター
  • セロハンテープなど
    (円形を切りぬく“サークルカッター”があると、便利です)

はさみやカッターを使う時には、ケガをしないように十分に注意しましょう。

ソーマトロープ型紙

型紙をプリントして、作ってみよう。

【ダウンロード 104KB】

組み立てよう!

step1 すすめ方
2枚の絵を用意しましょう。

2枚の絵を用意しましょう。

型紙をダウンロードしてプリントアウトし、切り取ります。また、自分で好きな絵を考えて画用紙にかき、それをつかってもよいでしょう。

step2 すすめ方
直径5cmの円盤(えんばん)を2枚切り出します。

直径5cmの円盤(えんばん)を2枚切り出します。

厚紙から、直径5cmの円盤(えんばん)を2枚、切り出します(1個に2枚が必要です)。

カッターなど、とがったもので指をけがしないように注意しましょう。

step3 すすめ方
タコ糸をサンドイッチにして2枚をはり合わせます。

タコ糸をサンドイッチにして2枚をはり合わせます。

  1. 長さ60~80cmほどのタコ糸を輪にします。さらに半分に折って、まん中に印をつけておきます。
  2. 1枚の円盤(えんばん)の上に、タコ糸を、印がまん中に来るようにおきます。上下のタコ糸の間は、1~1.5cmぐらいがいいでしょう。
  3. もう片方の円盤(えんばん)の片面に、ボンドをつけてかさね、タコ糸をサンドイッチにして2枚をはり合わせます。ボンドがかわけば、ソーマトロープの本体が完成です。
  4. 型紙の絵を、本体の裏表にはります。このとき、型紙の左右の文字をタコ糸の左右の根本のまん中に合わせます。表と裏では、絵は上下が逆になります。ボンドがかわいたら完成です。

観察してみよう!

遊び方は、左右のタコ糸を左右の手の中指にかけ、何回かふり回して回転させ、糸がねじれたあと、左右に引っぱると円盤(えんばん)がタテに回転します。すると、円盤(えんばん)にかいてある絵が合成されて見えます。

うまくいくコツ

円盤(えんばん)をはり合わせるとき、ボンドはやや多めにつけるとうまくいきます。よくおさえてしっかりはり合わせることがコツです。タコ糸のところがややゆがみますが、大丈夫です。

続けて実験していると指が痛くなるかもしれません。適当に休みながら遊びましょう。
回転している円盤(えんばん)が目にぶつからないように気をつけましょう。

タテに回転させると、どんな絵に見えるでしょう?

タテに回転させると、どんな絵に見えるでしょう?

もっとしろう!

円盤(えんばん)がうまくまわらないときは、円盤(えんばん)の上下にビニールテープなどをはりつけておもりにすると回しやすくなります。

なぜ

私たちの視覚には、「ある映像を見たとき、次に別の映像が見えるまで、しばらくの間は前の映像を覚えている」というはたらきがあります(これを残像現象といいます)。ソーマトロープのように2つの絵がすばやく切りかわって見えるとき、それぞれの絵の残像が頭の中で重なって、まるで合成されたように見えるのです。

山村 紳一郎(やまむら しんいちろう)先生
さまざまな雑誌や書籍、イベントで自然科学の最先端情報から科学の楽しみ方・遊び方を、紹介・提案し続けるサイエンスライター。
和光大学非常勤講師。成蹊学園サステナビリティ教育研究センター客員フェロー。

まとめてみよう!

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