- 厚紙(工作用紙など)
- タコ糸(細めのもの)
- 画用紙
- 木工ボンド
- コンパス
- はさみ
- カッター
- セロハンテープなど
(円形を切りぬく“サークルカッター”があると、便利です)
光でてじな
映画やアニメーションなど、ムービーの原点となった、たいへんシンプルな玩具(がんぐ)を作ります。
人間の視覚が持つ、残像現象を利用したものです。
はさみやカッターを使う時には、ケガをしないように十分に注意しましょう。
型紙をプリントして、作ってみよう。
2枚の絵を用意しましょう。
型紙をダウンロードしてプリントアウトし、切り取ります。また、自分で好きな絵を考えて画用紙にかき、それをつかってもよいでしょう。
直径5cmの円盤(えんばん)を2枚切り出します。
厚紙から、直径5cmの円盤(えんばん)を2枚、切り出します(1個に2枚が必要です)。
カッターなど、とがったもので指をけがしないように注意しましょう。
タコ糸をサンドイッチにして2枚をはり合わせます。
遊び方は、左右のタコ糸を左右の手の中指にかけ、何回かふり回して回転させ、糸がねじれたあと、左右に引っぱると円盤(えんばん)がタテに回転します。すると、円盤(えんばん)にかいてある絵が合成されて見えます。
うまくいくコツ
円盤(えんばん)をはり合わせるとき、ボンドはやや多めにつけるとうまくいきます。よくおさえてしっかりはり合わせることがコツです。タコ糸のところがややゆがみますが、大丈夫です。
続けて実験していると指が痛くなるかもしれません。適当に休みながら遊びましょう。
回転している円盤(えんばん)が目にぶつからないように気をつけましょう。
タテに回転させると、どんな絵に見えるでしょう?
円盤(えんばん)がうまくまわらないときは、円盤(えんばん)の上下にビニールテープなどをはりつけておもりにすると回しやすくなります。
私たちの視覚には、「ある映像を見たとき、次に別の映像が見えるまで、しばらくの間は前の映像を覚えている」というはたらきがあります(これを残像現象といいます)。ソーマトロープのように2つの絵がすばやく切りかわって見えるとき、それぞれの絵の残像が頭の中で重なって、まるで合成されたように見えるのです。
山村 紳一郎(やまむら しんいちろう)先生
さまざまな雑誌や書籍、イベントで自然科学の最先端情報から科学の楽しみ方・遊び方を、紹介・提案し続けるサイエンスライター。
和光大学非常勤講師。成蹊学園サステナビリティ教育研究センター客員フェロー。
光でてじな
レンズとミラーを作ってみよう
カメラを作ってみよう
望遠鏡を作ってみよう
色で遊んでみよう
太陽光を利用しよう