レンズは、断面の形によってはたらきやその度合いが変化します。このことを水を使って試してみる実験です。
水を回転させてのぞき込んだとき、500円玉が小さく見えたはずです。これは、回転する水が遠心力で周囲におしつけられ、真ん中がへこんだためです。つまり、水の断面を考えたとき「周辺が厚く、中央がうすい」形になり、おうレンズとしてはたらいたのです。
回転が次第に収まっていくと、500円玉がぐーんとふくらんで元の大きさに戻るのが見えます。おうレンズの面の曲がり方がゆるくなり、ものを小さく見せるパワーが弱まったためです。
500円玉がどのように見えるか観察します。
バケツの水をかき回します。
水の回転が収まるまで、しばらく観察を続けます。
コップで実施(じっし)するときは、10円玉を使い、スプーンなどでかき混ぜると良いでしょう。