*:さまざまな光や紫外線については、「光のなぞ」の以下のコンテンツでくわしく紹介しています。参考にしてください。
光の分解じっけん
私たちが目で見ることができる光のほかにも、身のまわりにはさまざまな光があります。
熱を運ぶ赤外線や、日焼けを起こす紫外線*も、目には見えませんが光の仲間です。
身近になったUVライトを使って、不思議な光を出すもの(物質)を探してみましょう。
*:さまざまな光や紫外線については、「光のなぞ」の以下のコンテンツでくわしく紹介しています。参考にしてください。
注:UVとは英語のウルトラバイオレット(ultraviolet)の略で紫外線のこと。
紫外線を長時間見つめると目の健康に害があります。UVライトの光は暗く見えてもエネルギーがたいへん強いので、直接目に当てたりのぞき込んだりしないでください。もちろん、他人に向けてもいけません。
身のまわりにあるさまざまなものに紫外線をあてて観察してみましょう。たとえば、次のようなものがおもしろく観察できるので、いくつかを集めておきましょう。
観察するものを黒画用紙の上に置き、UVライトを準備してから、周囲を暗くします。
UVライトを照らし、観察します
まわりが暗くなったら、UVライトを照らし、観察するものに紫外線をあてて観察します。
物質が出す蛍光は、物質の種類によって、また受け止める紫外線の強さなどによって、波長=色がちがいます。どのような物質がどんな色に光るか、いろいろなものにUVライトの光を当てて調べてみましょう。
配達済みの郵便物
完熟バナナ
卵サンド
チーズ
ゴーヤ
光は、波の性質を持っています。波といえば、池に石を投げたときに水面にできる波を思い浮かべる人も多いと思います。水面の波は山と谷のくり返しが周りに伝わっていきますが、光にも同じような性質があり、波として空間を伝わっていきます。
波の山から山までの長さを「波長」と呼びます。光も「波」なので、波長を持っています。そして、私たちに見える色のちがいは、実は光の波長のちがいなのです。人間の眼で見ることのできる波長の光を「可視光線」と呼び、紫(むらさき)から赤までの色が連なっています。
さまざまな波長の電磁波
実は、赤い光の外側には眼に見えない長い波長の赤外線があり、さらに長い波長の波として、電波があります。反対に、紫(むらさき)より短い波長には眼に見えない紫外(しがい)線があり、さらに短い波長のX線、γ(ガンマ)線が存在します。
紫外線は可視光線よりも高いエネルギーを持っていて、いろいろなものに影響をあたえます。 そのひとつが、強い日ざしで起きる日焼けです。紫外線のエネルギーで皮膚の細胞が壊れ、皮膚が赤くなったり皮がむけることがあります。日光に当たっていると皮膚が黒くなるのは、日焼けを防ぐために、皮膚の細胞が黒い色素をつくるからです。
光と紫外線の特徴については、「光のなぞ」の以下のコンテンツでくわしく紹介しています。
また物質の中にはじっけんで見たように、紫外線のエネルギーを受けると別の波長の光を出すものがあります。これは紫外線を可視光線に変えるはたらきで、この性質や出る光のことを「蛍光」といいます。明るいところでは変化はよくわからないことがほとんどですが、周囲の光をさえぎり(暗くして)紫外線だけ当てると、物質が出す可視光線をくわしく観察することができます。
蛍光の観察
どのようなものが、どんな色に光るのか、身のまわりのさまざまなものを調べてみましょう。また、身のまわりにあるものなどには蛍光を利用しているものもあります。そのねらいも考えてみましょう。
じっけんに使った洗濯洗ざい(蛍光増白剤をふくむ洗ざい)は、水にとかして木工ボンドを加えるなどすると、手作りのUVインクになります。紙などに絵や文字を書いて、UVライトで光るオリジナルアートを作ることもできます。
この実験では
1:目に見えない光のひとつに紫外線があること。
2:身のまわりには、紫外線があたると目に見える光を出す物質がたくさんあること。
3:ものの種類によって、紫外線で出る光の色が異なること。
などを調べることができます。それぞれについて考えながら、やったことや気づいたことをノートにまとめていくといいですね。
光でてじな
レンズとミラーを作ってみよう
カメラを作ってみよう
望遠鏡を作ってみよう
色で遊んでみよう
太陽光を利用しよう