- 歯みがきの空き箱やおかしの箱など(長さ20cmくらい、幅4〜5cm、高さ3〜4cmくらいのもの)
- 輪ゴム4本
- わりばし
- はさみ
- セロハンテープ
- デジタルカメラ
- モデルになるもの(おもちゃ、人形、くだもの、花びんなど自分で見てみたいもの)
光でてじな
ならべた2枚の写真を、この3Dメガネで見てみると、平らなはずの写真の中にあるものが、
手前や奥に広がりをもって、立体的に見えてくるよ。ためしてみよう!
はさみを使う時には、ケガをしないように、十分に注意しましょう。
カメラからの遠さをかえて、いろいろなものを、ならべてみましょう。ならべおわったら、まず正面からカメラを固定して、1枚左目用の写真を撮ります。次に、カメラの位置を右ま横に6~10cmほどずらして、右目用にもう1枚撮ります。
撮影した2枚の写真をハガキサイズぐらいにプリントしましょう。写真はたて長でも、よこ長でもかまいません。
はみがきなどの箱を半分に切って、ふたの部分を2cm角に切り、穴をあけます。
ふたを切ったときにできた紙を使って、反対側の半分に切った方の口を2cmあけてつなぎ、セロハンテープで止めます。
写真のように、ふたを切りとった方に、輪ゴムを2本ずつバツマークにかける。
バツマークにかけた輪ゴムの間に、割りばしを通せば、3Dメガネが完成します。写真を見る時には箱をうごかして、見やすい位置にメガネを合わせます。
自分の目の高さと同じ高さに写真の中心がくるように壁にはります。また、左目用の写真と右目用の写真の間は3mmあけてはります。この時、印刷した紙がたるまないように注意してはりましょう。写真から少し離れて(1〜3m)右目は右目用の写真を、左目は左目用の写真だけが見えるようにメガネや自分の立つ位置を動かします。
そのまま写真に対して前後にゆっくりと動きます。そして右と左の画像が一つになる場所を見つけます。すると立体に見えてきます。見えない場合には写真の大きさを変えて印刷したり、メガネを内側に向けて右目と左目でみる写真を逆にしてみるなど工夫してみましょう。ゆっくりと見ていけば必ず見える場所があります。
私たちは、右目と左目で見た画像を自分の脳の中で立体に組み立てています。人間の右目と左目は、中心から少し離れています。
今回3Dで見たい物を6.5cm離してカメラで撮影したのは、両方の目それぞれで見えている景色を作るためです。
右目用と左目用の写真を、左右別々に見えるメガネで見てみると、2つの写真が脳内で組み合わされて、実際のものを見ているように、奥行きや飛び出した感じがでて3Dになるのです。
山村 紳一郎(やまむら しんいちろう)先生
さまざまな雑誌や書籍、イベントで自然科学の最先端情報から科学の楽しみ方・遊び方を、紹介・提案し続けるサイエンスライター。
和光大学非常勤講師。成蹊学園サステナビリティ教育研究センター客員フェロー。
ビルや大木など大きなものを3Dで見てみよう。
ビルや大木の手前や奥に他のものがあるところを選んで写真を撮ると、3Dメガネで見た時、立体的に見えてきます。
カメラのフレームの中に撮影するビルなどが収まるようにします。
カメラを三脚など固定できるものの上に置き、左右にずらしながら2回、撮影します。
ずらす距離は近くにあるものを撮影するときより、少し広め(10~15cm)にすると、立体感がアップします。
遠くのものも3Dに見えるかな?ためしてみよう!
3Dメガネで3D写真を見てわかったことを、順序よく実験ノートにまとめよう。
光でてじな
レンズとミラーを作ってみよう
カメラを作ってみよう
望遠鏡を作ってみよう
色で遊んでみよう
太陽光を利用しよう